今回は、ポータブル温湿度計を使用している筆者がおすすめする活用方法をご紹介します。
熱中症の危険は温度だけではない! 湿度も重要
熱中症警戒アラートの元となっているのが暑さ指数(WBGT)。これは乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計によって計測された値を使って計算されるものですが、その割合は1:7:2と湿度に重きがおかれています。湿度が高くなると汗が蒸発しづらくなり熱中症の危険が高まるので、湿度のチェックも重要なのです。
どこでも持ち歩ける「ポータブル温湿度計」が便利
筆者が利用しているdretecのポータブル温湿度計
温度と湿度が表示され、熱中症レベルが注意・警戒・厳重警戒・危険のレベルで表示されます。熱中症危険度はアラームとランプで知らせてくれるので、子どもでも分かりやすいでしょう。 アラームは音を消すことも可能です。 必要なのは、CR2032のリチウム電池1個です。 面ファスナーなので必要なところへの取り付け、取り外しを簡単に行うことができます。
数字で見ることで熱中症の危険度を認識できる
屋外にいてカンカン照りの中であれば、熱中症の危険を感じやすいかもしれません。しかし、前述のように熱中症には湿度も大きく関わってきます。先日キャンプに行った際も「山は涼しいねぇ」などと言っていたのですが、ふと温湿度計を見ると高湿度となっていて、「厳重警戒」と表示が出ていました。
家事をしている最中も身につけておきたい
「家の中はエアコンをつけているから大丈夫」と思っている人もいるのではないでしょうか。部屋の大きさやエアコンの性能によっては、エアコンの設定温度と室温は全然違うということもありえます。熱中症を予防するためには人がいる場所の温度と湿度が重要。そのためにも、ポータブル温湿度計は身につけておきたいものです。 筆者がある日計ってみると、キッチンがある部屋でエアコンの設定温度を27.5度にしていても、実際に調理する場所では31度、湿度88%で、熱中症レベルの表示は「危険」となっていました。これで調理を始めればさらに温度は上がります。この事実に気づけるのは、やはり温湿度計で温度や湿度を数値として目にするからです。アイロンをかけているときなども気をつけたいですね。屋外での熱中症予防にはもちろん、家の中での熱中症予防のためにも、身につけられるポータブル温湿度計を活用してみてはいかがでしょうか。