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猛暑の中、奔走する「宅配ドライバー」のリアル!1日3回は着替える、歩行距離はゴルフ18ホールと同じ!?(3ページ目)

わずかな時間でも日陰に逃げ込みたくなるほどの猛暑。そんな中でも時間指定で荷物を配達してくれる人たちがいます。額に玉のような汗を浮かべ一生懸命に駆け巡る宅配ドライバーは「街のアスリート」と言えるかもしれません。そんな彼らのリアルに迫りました。

執筆者:All About 編集部

宅配ドライバーの暑さ対策

宅配ドライバーの暑さ対策

酷暑の中、Aさんはどのような暑さ対策をしているのか

一方、常軌を逸する暑さのなか、宅配ドライバーの人たちはどのような暑さ対策をしているのでしょうか。Aさんにお聞きしました。

「できる限り、体を冷やし熱を逃すようにしています。先輩社員から教わったことは、熱がこもりやすい3カ所を冷やすこと。脇の下、首、鼠蹊(そけい)部です。脇の下や鼠蹊部に冷えたペットボトルをあてたり、上着を脱いで両手を伸ばして万歳をするようにしています。

水分は1日に2Lのペットボトル1本と500mlのペットボトル2本の水を飲んでいます。4L以上を飲むことはないですね。これ以上飲むと、体が飲み過ぎを感じて逆に体を冷やしてしまうので。

あと、汗をかいたらこまめにタオルで拭くようにしています。夏の間はユニフォームを1日3回は着替えます。ユニフォームは8着ほど持っているので、洗濯しながらローテーションさせています」

清潔感が第一とAさんは話します。集荷した荷物を下ろすため営業所に一度戻るときは、シャワーを浴びて下着も全部着替えることもあるそうです。昼食後には歯磨きをして、常に清潔でいるように意識しているそうです。

「お客さまから信頼感を得るのは身だしなみからなんです。清潔感はお客さまと信頼関係を築くために必要な第一歩だと思っています」

暑い最中でも便利な生活を支えてくれている宅配ドライバー。後編では普段伺うことができない宅配ドライバーの苦労や思いについてお伝えします。

>【後編に続く】宅配ドライバーに聞いた苦労と思い…日本人が好きな時間帯「土曜日午前着」に頭を悩ませている深いワケ
 

【この記事の筆者:蜂巣稔】

この記事の筆者:蜂巣稔

物流ライター。外資系コンピューター会社で金融機関・シンクタンク向けの営業、輸出入、国内物流を担当。その後2002年から日本コカ・コーラにて供給計画、在庫適正化、物流オペレーションの最適化などSCM業務に18年以上従事。2021年に独立。実務経験を生かしライターとしてさまざまなメディアで活躍中。物流、ビジネス全般、DXやAIなどテクノロジー領域が中心。通関士試験合格、グリーンロジスティクス管理士。

 

<参考>
国土交通省「我が国の物流を取り巻く現状と取組状況」
 

>次ページ:【画像】宅配ドライバーAさんの働く日の歩数

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