貯蓄

1000万円以上貯めている20代~60代はどれくらい?【2024年更新】

これまで「1000万円以上貯めている人」のさまざまな傾向をお伝えしてきました。では、実際に1000万円以上貯めている人は、どれくらいの割合でいるのでしょうか。最新データで、一人暮らし、二人以上世帯、それぞれ年代別の割合をお伝えします。【2024年更新】

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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貯蓄1000万円以上ある人は、どれくらいいる?

自分の周りの人が、いったいどれくらいの貯蓄があるかは、わからないもの。実際に、「1000万円以上貯めている人」はどれくらいいるのか、データで見てみましょう!
 
金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」(2023年)の[単身世帯調査]と[二人以上世帯調査]の最新データから、20代~60代の一人暮らし、二人以上世帯それぞれのケース別に、ガイドが計算してみました。
 
ご自分の年代のところを中心に、ぜひチェックしてみてください。
 
※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば翌日のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。

 
あなたと同じ年代で、1000万円以上貯めている人の割合は?

あなたと同じ年代で、1000万円以上貯めている人の割合は?

一人暮らしの人のうち、30代16.4%、40代は17.0%

一人暮らしの人のうち、20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下の通りです(データより、ガイド西山が計算)。
  
●20代……1.6%(前年2.4%)
●30代……16.4%(前年13.3%)
●40代……17.0%(前年20.1%)
●50代……22.7%(前年22.7%)
●60代……34.2%(前年33.9%)
 

一人暮らしの20代の人で、貯蓄1000万円以上という人は1%台とわずかな割合ですが、30代、40代になると10%台になります。「10人に1人の割合」と考えると、意外と多いと感じるのではないでしょうか。
 
50代になるとさらに増えて、4人に1人くらいの割合、60代になると3人に1人くらいの割合です。
 
前年の割合と比べると、やや減っている印象です。物価高が続き、それに比べて給与はあまり伸びていない影響があると思われます。また、2、3年ほど前までコロナ禍で旅行や会食を控えていた人が、最近できるようになって支出が増えているケースもあるでしょう。

二人以上世帯の人のうち、30代は15.1%、40代は22.7%

では、二人以上の世帯の場合はどうでしょうか。20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下の通りです(データより、ガイド西山が計算)。
 
●20代……4.1%(前年3.5%)
●30代……15.1%(前年16.2%)
●40代……22.7%(前年21.3%)
●50代……29.7%(前年32.8%)
●60代……42.2%(前年43.3%)

  
二人以上の世帯でも一人暮らしと同様に、やはり年代とともに割合が上がっています。こちらも前年と比べると、やや減っている印象です。

先ほどと同じく、最近の物価高の影響が大きいと思われます。家族で人数が多ければ、食費や外食も費用がそれだけかかり、支出も多くなるでしょう。

共働き世帯の方が、一人暮らし世帯よりも「1000万円以上貯蓄」の割合がやや多め

同じ年代で比べてみると、二人以上の世帯の方が、一人暮らしの人よりも1000万円以上の貯蓄がある人の割合が、比較的どの年代でも多めのでした。共働きなどで収入が多い可能性も考えられますし、子どもがいれば、将来の教育費として貯蓄を意識する家庭が増えていると推察されます。
 
ただ、二人以上世帯の方のなかには「我が家は1000万円なんて、わが家はそんなに貯められていない……」と、データに驚いた方もいるのでは?
 
二人以上世帯には、夫婦で収入があるほか、夫(または妻)だけが働いているなど、実にさまざまだです。

実家からの援助がある人ない人、子どもがいる人いない人、住宅ローンがある人、勤務先の住宅手当がある人などなど、趣味にお金がかかる人かからない人など、支出については千差万別。

夫婦共働きで世帯収入が高くても、高い住宅を購入して多額の住宅ローンがあったり、子どもの教育にたくさん費用をかけていたり、ちょっとした支出がかさんでいたりと、思ったよりも貯蓄が増えないケースも見られます。

一人暮らしの人は、家計がシンプルですが、二人以上になると、お金の入り口も出口もどんどん増えますので、要注意です。

ある日「もっとお金が貯まっているかと思った!」と、家族全員が青ざめる場面もよくありますので、みんなでお金について話し合いながら、貯蓄計画を進めていきたいですね。

自分が将来やりたいことを基準に、貯蓄計画を立てよう

今回は参考情報として、1000万円以上貯めている人の年代別の割合をお伝えしました。あなたの年代では、いかがでしたでしたか?
 
以前の記事、『「1000万円貯めている人」は友達に話しているか?』でもお伝えしましたが、貯蓄額は、よほどの仲でない限り、知人、友人には話さないもの。「お金が全然ない!」といっている友人が、実は1000万円以上持っているケースも十分ありえるのです。
 
「みんなもお金ないみたいだし…」などと周りの声を基準にするのはやめましょう。ぜひ、自分や家族が考えている将来の目標や夢を基準にして、貯蓄計画を立てていきたいですね。
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