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50歳、専門職。AIの性能がどんどんあがり、仕事がAIに置き換えられないか不安です。生き残る方法は?

2015年に野村総研は「今後10~20年で日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になる」と試算しました。これが現実になると、2035年には労働人口の半分が職を失う恐れがあります。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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「AIの性能がどんどんあがっています。私が従事する仕事をとられないか不安です。どんな仕事をしたら生き延びることができるでしょうか?」(50歳・専門職)
 
この記事では、上記の質問に回答します。
 
2015年に野村総研は「今後10~20年で日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になる」と試算しました。これが現実になると、2035年には労働人口の半分が職を失う恐れがあります。

2023年には生成AIが登場。絵を書くAI、小説を書くAI、声で話すAI、動画を作るAIも

2023年には生成AIが登場しました。絵を書くAI、小説を書くAI、声で話すAI、動画を作るAI。次々に新しいAIが現れ、できることも加速的に増えています。筆者もこの記事をchatGPTを使って執筆・編集・校正しています。
 
テクノロジーの最前線、サイバー防衛分野で働いている友人がいます。彼もまた、すでに仕事の7割は生成AIで済んでしまうそう。彼自身は何をしているかというと、顧客や社内の人間とのコミュニケーションがほとんどだそうです。このままいくと、本当に仕事を失う人がたくさん出てきそうです。
 
しかし、筆者はそう悲観していません。というのも、新しい技術が出てきても、なんやかんやいって、人間は新しい仕事を作るのがうまいからです。
 
将棋や囲碁の世界では、すでにAIが人間を圧倒しています。しかし、それで仕事がなくなったか? というと、そんなことはありません。棋士は、「AIを使いこなして棋力を向上すること」や「AIの戦略を読解して、世間に伝えること」など、うまくAIと共存しています。強い棋士ほどAIを使い、AIから学び、AIと積極的にコミュニケーションを取っています。

「AIは敵」ではなく、「無茶振りしても仕事してくれる秘書」として使う

AI時代の黎明期、いま世間でもっとも求められているのは「AIを使いこなせる人材」です。インターネットが始まったときはインターネットを使いこなす人が求められましたし、コンピュータが出たときはコンピュータを使いこなす人が求められました。難しいプログラミングができなければ仕事がなくなる、ということもなく、パソコンさえ使えればある程度の仕事はあった訳です。今後はその最先端の道具が「AI」に変わってくるのだと筆者は読んでいます。
 
2024年はAIが搭載されたパソコンやスマホが出てくるでしょう。AIは「秘書」のようなもので、面倒な仕事を私たちの代わりにこなしてくれるようになるでしょう。面倒くさいメールの返信、スライドの作成、シフトづくりなど、できることは多岐にわたります。
 
去年登場したchatGPTは月3000円くらいで使えます。たった月3000円で、年中無休・24時間、自分のために働いてくれる秘書が手に入るのです。そう考えると、生成AIは「格安で雇える部下」だと分かります。
 
「AIに仕事を取られる」と心配なのは分かりますし、筆者も脅威を覚えます。とはいえ、いまのところ最終的な判断をして責任を取るのは人間ですから、当面は「AIを使いこなす人間」でさえあれば、仕事にあぶれることはない気がしています。筆者は「AIは敵」と考えるのではなく、「かなり無茶振りしても仕事してくれる秘書」と考えています。
 
まずは生成AIを使ってみてはいかがでしょうか。パソコンに入れてみたり、スマホに入れてみたり、おもちゃをいじるくらいの気持ちで色々と入力してみてください。あれやこれやとやっていると、だんだん仕事を任せられるようになってきて、自分の作業効率も上がってくると思いますよ。
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