運用を始めたのは50代直前。それまで資産の8割強は現金
――金融資産1億円になったのは、何歳のときですか? またどのようにして、金融資産1億円を達成したのでしょうか?ミックさん:金融資産が1億円になったのは、53歳のときですね。これまでに住宅を2回買っていまして(買い換え)、2軒目の住宅ローンを完済したのが47歳のとき。その時点で、金融資産は5500万円(現金4800万円、保険700万円)でした。
金融資産1億6300万円を保有するミックさん
――住宅ローンを完済して金融資産が5500万円。しっかり貯蓄されていたのですね。
ミックさん:当時、共働きでダブルインカムだったので……。私の年収が1000万円ぐらいで、妻も年収500万~600万円ぐらいありました。そこから運良く私の年収がさらに上がり、最終的に世帯年収で2300万~2400万円ぐらいになりました。おかげで比較的早いタイミングで住宅ローンを完済でき、その後は順調に貯蓄を増やすことができました。
――当時は運用をされていなかったのですね。金融資産が現金と保険のみだったことに驚きました。
ミックさん:そうですね(笑)。借金がないので、給与が入ってきた口座に自然とお金が貯まっていった感じです。運用を始めたのは、49歳のときでした。
数種類の個別株と投資信託1本から投資をスタート
――本格的に運用を始められたのが50代手前ということですが、それまで投資などに興味はなかったのですか?ミックさん:1軒目の住宅ローンが終わった後ぐらいに、運用を考えたこともあります。だけど、当時は妻が、“運用はギャンブル性が高い”という考え方だったので、話をするたびに喧嘩になってしまい……。運用するか、しないかで仲が悪くなるのであれば、銀行に預けておいた方が良いかと思い、そのままにしていました。
――そうでしたか。それで2軒目の家のローンを完済した後から、少しずつ投資を始められたのですね。最初は、どのような投資からスタートしたのでしょうか。
ミックさん:まずは、個別株を2~3種類と投資信託を1本、証券会社の営業の方から提案されたものを購入してみたという感じです。ただし、妻からは“ゼロになっても大丈夫な金額でやりなさい”と言われていたので、無理のない範囲で始めましたね。
運用を始めたタイミングで、貯蓄型の保険も買い増しをしまして、49歳の時点で金融資産は6700万円(現金2800万円、リスク資産700万円、保険3200万円)となり、資産の内訳としては、保険の割合が高かったですね。そして、50代になってから、死亡保険を解約するなど、保険を見直して運用にお金を回すようになりました。
51歳のときに金融資産が8400万円(現金3800万円、リスク資産1700万円、保険2900万円)になり、その後、コロナショックなどもありましたが、順調に金融資産を増やし、53歳のときに金融資産1億円を達成しました。
※本記事は、公式YouTubeチャンネル「All About マネー」で連載している『億り人たちに訊く!~匿名で語る億の裏側~』の内容を一部編集してお届けしています。こちらの動画も併せてご覧ください。
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