人間関係

カスハラ客の7割が男性との調査も…70代父の迷惑クレーム行為に「娘は怖くて泣き始めて…」

接客サービス業を中心に問題化している「カスハラ」だが、40代女性が70歳を越えた義父と久しぶりにレストランに行くと「カスハラ」がひどい。理由なく、威張るために威張っているとしか思えないのだが……

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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手渡した代金の釣銭を「トレイに置かれた」とキレる人もいる

手渡した代金の釣銭を「トレイに置かれた」とキレる人もいる

「カスハラ(カスタマーハラスメント)」が大きな話題になっている。悪質クレーム行為に悩む企業側も、独自のマニュアルを作成して対策を講じているところが増えているという。

カスハラは40代以降が9割、男性が多い

それにしても怒りの沸点が低すぎる。ある男性は、自分がスーパーのレジでお札を手渡ししたのに「店員がおつりをトレイに置いただけで怒りが湧いた」とテレビで話していた。それだけのことで「なんだその態度は!」となるのだというから首を傾げてしまう。

お金を投げて寄越して受け取れなかったというならいざ知らず、コロナ禍でお金のやりとりもトレイを使うところが多くなったのだから、そういうものだと受け取ればいいだけのことなのに。

自分の正義というほどのことでもない。自分の流儀と違うやり方をされると、自分がバカにされたような気になるのだろう。なんと小さなプライドではないか。

UAゼンセンが公表した「カスタマーハラスメント対策アンケート調査結果」によれば、カスハラをするのは40代以降が9割以上で、迷惑行為をしていた客の7割が男性だったという。無条件に自分が偉いと思っているのか、あるいは「わからないヤツには教えてやる」という社会人的な思い込みなのか。

70代義父のカスハラにびっくりした話

結婚して7年、遠方に住んでいること、コロナ禍があったことなどで、なかなか義父母とどこかで食事をとるような機会がなかったノブコさん(40歳)。今年のゴールデンウィークに義父母が上京、ともに外食をすることにした。

「あまり接点がなかったから義父母と食事は緊張しましたが、4歳の娘が緩衝材になってくれるだろうと思って。夫は『うちのオヤジは口うるさいんだよ。オレがフォローするから何か言われても気にしないで』と事前に注意書きみたいに言っていました」

ノブコさん一家と義父母の5人が訪れたのは、手頃な個室の和食屋さんだった。個室なら多少、娘が大きな声を出しても周りをせずに済む。

「ゴールデンウィークでしたから、お店は混んでいました。予約していたし早めの時間でしたからスムーズに入れましたが、個室に落ち着いてからお店の人がなかなか来てくれない。何度か呼び鈴を押してようやく女性店員さんが来たんですが、まだお茶もおしぼりもなかった。すると義父が『きみは何しに来たの? 呼ばれたから来ただけ? 新規で入った客なんだからお茶やおしぼりを持ってくるのが当然だろ。呼ばれたから来て、注文とって、それからまたお茶を持ってくるのか。1度で済むことを2度手間にするから効率が悪いんだろ』と説教を始めた。その説教のほうが時間の無駄だと思いましたが」

アルバイトの若い女性は顔を引きつらせていた。まあ、とりあえず注文だけしちゃいましょうとノブコさんは言った。

>その後、別の店員が現れて……
 
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