注意したい3つの依存先とは
依存の対象は多岐にわたりますが、とりわけ筆者が注意すべきだと思うのが、以下の3つです。1. 政府への依存
政府からの経済支援や補助金をあてにすることです。自分で努力せずに弱者のための制度に頼ろうとする姿勢が該当します。
2. 親への依存
親依存とは、親からの経済支援や相続をあてにすることです。例えば、職に就いた後も仕送りしてもらうなど親の財産を期待して生活することです。
3. 勤め先への依存
勤め先依存とは、解雇のハードルが高いため、新しいことに挑戦せずに毎月の給与をあてにして社員で居続けてしまうことです。
施してもらえるのなら受け取ればよいですが、「依存ありき」で人生を計画をするのは、自立心に欠けると言わざるを得ません。
他者に依存することの悪影響
他人に依存すると、以下のような悪影響が表れる可能性があります。支出が過大になる:他人に依存することを前提に生活することで、収入以上の支出をしてしまう。
自助努力をしない:他人に依存することで自分で稼ぐための努力をしなくなる。
退路が絶たれる:特に勤め先に依存すると、退職する道が絶たれキャリアの幅を狭めてしまう。
一番のリスクは「依存している人からの支援を切られる」ことでしょう。支援ありきで生活している人ほど、自分では生きていけなくなってしまうのが怖いところです。
まとめ
他人に過度に依存すると、自立心が落ち、貧乏になるリスクが高まります。もちろん、社会生活は「持ちつ持たれつ」ですから、あらゆることで他人を頼らないことは不可能です。経済的な援助を受けることの全てが悪いことではありません。ここでの問題は支援を受ける側の心構えの問題です。
実業家のジャック・ウェルチは、母親から厳しく次のように言われたそうです。
「勉強しなければ、ろくな人間にならない。クズになる。楽な近道なんかひとつもない。世間を甘く見るんじゃない」
なかなかパンチの効いた激励ですが、独立心旺盛な母の教育のおかげで、彼は全米トップの実業家になりました。
経済的自立への第一歩として、「自分の暮らしは自分で支える」という意識を持ち、他人への依存ありきで考えるクセを断つのが大切です。
参考
Tom Corley and Michael Yardney, “Rich Habits, Poor Habits: Learn the Daily Habits That Separate the Rich from the Poor”