今回は、個人向け国債・変動10を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。
個人向け国債・変動10を「金利0.69%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10(金利0.69%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.69%×1/2(半年間であるため)=3450円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「700円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10を金利0.69%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3450円-700円=2750円」となります。
参照:変動10年「第171回債」/財務省
個人向け国債6つの特長を知っておこう
なるべく安定的に資産を運用したいという方は、個人向け国債がおすすめです。その特長を6つ紹介します。●個人向け国債の特長1:元本割れなし
個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。
どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行っています。また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。
●個人向け国債の特長2:国が発行をしているので安心できる
個人向け国債は、国が発行しています。お金初心者の方でも安心して購入することができるでしょう。
●個人向け国債の特長3:0.05%(年率)の最低金利保証
個人向け国債は、経済環境が悪化して実勢金利が下落した場合も「金利の年率0.05%」は最低保証されます。
●個人向け国債の特長4:1万円から購入可能
個人向け国債の購入は、1万円から行え、証券会社、銀行などの金融機関に口座を開いて申し込むだけです。ネット証券会社でも取り扱いがあります。
個人向け国債を購入できる金融機関は、財務省の以下のHPで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
●個人向け国債の特長5:年12回(毎月)発行
個人向け国債の「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3タイプとも、毎月発行されています。
●個人向け国債の特長6:中途換金は1万円からできる
予定外の出来事で「お金が必要になった……」という場合も安心です。個人向け国債の3タイプすべてで、購入後に1年を経過した時点から、額面1万円単位での中途換金が可能です。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直前2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれますので注意しましょう。
この機会に「個人向け国債を購入してみよう!」という人がいるかもしれませんが、どんな場合も「無理のない範囲」で取り組むようにしましょう。
参照:個人向け国債を始めてみたい方/財務省