今回は冷蔵保存するべき食材についてご紹介します。
新玉ねぎは冷蔵保存がおすすめ
玉ねぎの保存方法といえば風通しのいい場所での常温保存が一般的ですが、新玉ねぎに関しては常温保存しているとあっという間に傷んでしまいます。通常時期の玉ねぎは乾燥させてから出荷されますが、新玉ねぎは水分が多い状態のまま出荷されるのですぐに傷んでしまうのです。新玉ねぎは一つずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば、いい状態で保存することが可能です。
ふりかけや七味唐辛子も冷蔵保存
常温で保存しがちな食品が、ふりかけや七味唐辛子ですが、七味唐辛子で有名な「八幡屋礒五郎」の缶には開封後要冷蔵と明記されていますし、公式オンラインショップにも「開封後は、吸湿・虫害・退色を防ぐため、冷蔵庫に保管し早めに召し上がりください」と記載されています。また、ふりかけのメーカー「丸美屋」の公式サイトには、次のように書かれています。
穀類や胡麻が入っているような食品は、開封後は冷蔵保存するようにしましょう。穀物類などを好む食品害虫がふりかけの香りにひかれて寄ってくることがあります。
(中略)
米、麦等の穀類や胡麻に発生しやすく、ご家庭や保管倉庫にも一般的に見られます。産み付けられる卵は目に見えないほど小さいため気付きにくく、孵化して幼虫となった害虫は袋を食い破って侵入したり、容器商品の場合はキャップの開け口等のわずかな隙間から侵入し、商品内で食害が進むことがあります。
ニンニクはチルド保存か冷凍保存がおすすめ
ニンニクも一般的には風通しのいい場所で常温保存しがちですが、常温だと比較的すぐに芽が出てきてしまいます。冷蔵庫の野菜室(3~7度)でも温度が高いので、ニンニクはチルド室(0度)か冷凍室で保存すると長期間いい状態で保存することが可能です。ニンニクを冷凍室やチルド室で保存するときは、外側の皮を剥きます。外側の皮がついていたほうが乾燥は防げますが、皮に汚れがついていることが多く雑菌やカビが発生する可能性もあるからです。
1片ずつに分けて薄皮はつけたままキッチンペーパーで包み、チャック付きの保存袋などに入れてチルド室や冷凍室で保存するようにしましょう。
お米も冷蔵保存するとおいしい状態で保存できる
まとめてお米を買って開封後に何カ月も消費できないような場合は、冷蔵保存がおすすめです。近年は気温も高い日が多いので、常温保存だと虫が発生しやすくなったり、酸化して味が落ちたりすることもあり得ます。少量ずつチャック付きの保存袋に入れて空気をしっかりと抜き、冷蔵保存するといいでしょう。
間違えがちな調味料あれこれ
最近はさまざまな調味料が登場し、本当に便利になりました。しかし以前の感覚でいると、本来は冷蔵保存しなくてはいけないものを常温保存と間違えてしまうことも。画像に写っているのは、ミツカンの米酢とカンタン酢です。米酢は純お酢なので常温保存が可能ですが、カンタン酢は出汁なども入っている調味酢なので冷蔵保存する必要があります。
同様にみりんは常温、みりん風調味料は冷蔵保存で、醤油は常温保存、減塩醤油や出汁醤油などは冷蔵保存となります。最近は一部のメーカーが真空の容器を開発し、常温保存可能な減塩醤油なども発売されていますが、それ以外のものは基本的に冷蔵保存する必要があります。
「これって常温?冷蔵?」と迷った場合は、まずは製品パッケージをよく読むようにしましょう。正しく保存することで、長くおいしい状態を保つことができますよ。