「脱おばさんLINE」のために意識したいこと
<目次>
年長者も時代に乗り遅れたら「老害」でしかない?
俗にいう「おばさんLINE」とは「むやみな長文+文末の絵文字」のこと。おばさんに限らずLINEに慣れていない世代が長文になりがちなのは、LINE以前にメッセージのやりとりでメールを多用していた時代の名残であると想像できます。筆者もLINEのようなチャットツールに慣れていなかった頃は、伝えたい言葉を一度に送る癖がついていたため、スクロールしないと読めないほどの長文を送りつけてしまったこともありました。
LINEのトークひとつでおばさん認定されるのは困ったもの。何より送った相手にドン引きされてしまっては、本来の伝えたい内容が届きません。相手が若者であればなおのこと。世代ギャップを感じさせないためには、知識も経験も多い「年上」側が配慮した方が円滑なコミュニケーションを図れます。
いくら人生のキャリアを積んでいようと、時代の波に乗り遅れては「老害」まっしぐら。幅広い世代との連絡ツールであるLINEにおいて、どんなトークが「おばさん」っぽいと判断されているのか、調べてみました。
LINEは読みやすさがマスト。長文や改行には気を付けて
長文のLINEがよくないといわれる理由は、単純に「読みにくい」から。改行をしたり、行間隔をあければ読みやすくなるかもしれませんが、スマホデビュー時からLINEのトーク(チャット)が基準になっている若者世代にとっては「だったら1文ずつ送信したほうが読みやすい」のです。1文ずつ送信するのはいいとして、伝えたいことがたくさんあるからと連続で送信するのも考えもの。相手の返信を待たずマシンガンのごとくLINEを送りつけたら、相手のスマホは連続して通知音が鳴りまくり、読む以前に萎えてしまうでしょう。たった一度の連投LINEにより、通知を切るだけでは気が済まず、あなたをブロックしてしまうかもしれません。
連投に比べれば、多少長文になっても一度で送るほうがマシ。もちろん読みやすさは考慮して、適宜改行をしたり、行間隔をあけて送りましょう。読みにくい長文から伝わるのは、内容ではなく冷静さを欠くレベルの勢いと「圧」だけです。気を付けてくださいね。
文字ばかりでは味気ない。だけど絵文字ばかりでは知性を疑われる
文字だけのLINEは冷たい印象を与えがち。ビジネス相手とのやりとりならば別ですが、プライベートの友人や家族へのLINEは、顔が見えない分、感情が分かりやすいよう絵文字を添える方が気持ちを分かりやすく伝えることができます。しかし、過ぎたるは及ばざるが如し。全ての単語や文末に絵文字を並べてしまうのはやりすぎです。バランスがいいのは「LINE1(送信)文に1~2個」。若者においては、絵文字を多用せず1文さえ短め(了解→りょ、など)にする傾向があります。また、感情を伝えるのも「絵文字つきの文章」より「スタンプ」だけ送るのが基本です。
なお、若者世代にリサーチしたところ「おじさんLINE」と「おばさんLINE」には微妙な違いがあるとのこと。
■共通
スクロールレベルの長文、絵文字の多用
■おじさんLINE
ビックリマーク(!!)とはてな(?)を赤い絵文字に置き換える、若い女子に対して「自分語り」な日記LINEを送りつける(返信に困るのでスルー)
■おばさんLINE
ギャル時代の名残を感じさせる無用な小文字(ぁ、ぃ、ゎ、ょ)の置き換え(読みにくい)
おじさんやおばさん以外の人でも、上記のようなLINEは決して読みやすいとはいえないので、心当たりのある人は気を付けたほうがいいですね。
LINEのトークは「書き言葉」ではなく「話し言葉」である
「トーク」と呼ばれるように、LINEのやりとりはメールではなくチャット的なニュアンスのツール。ふきだしのようなデザインからも、セリフ=短文で送信する使い方のほうが最適です。ふきだしにセリフを入れることを考えれば、長文がふさわしくないことは理解できますよね。実際、スクロールが必要なほどの長文を入れてみると、行間も狭く読みにくいレイアウトになってしまいます。昨今話題になった「マルハラ」についても、LINEのトークが「ふきだし」ならば文末の「。」が不要であることが分かります。1文ずつ送信する場合、途中の「、」は読みやすさのために挿入しても、文末に「。」はつけません。
LINEは相手と気軽にチャットができる便利なツールです。常に「相手に分かりやすい」トークを心がけていれば、おのずと長文や絵文字だらけの「おばさんLINE」にはならないはず。自身の「伝えたい」ばかりに意識を向けず、相手に「伝わりやすい」かを考慮して、円滑なコミュニケーションを楽しみましょうね。