亀山早苗の恋愛コラム

「結婚して子どもを産む」王道から外れて生きる38歳、自分らしい生き方を貫く鋼のメンタル(2ページ目)

「結婚して子どもを持つのが幸せ」という価値観はいまだ根強い。しかしそこには、離婚をして経済的に立ち行かなくなる可能性だってある。結婚をせず子どもを持たない幸せもあるし、その選択は自由だ。その選択を他人がとやかく言うものではない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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子どもを持たない結婚もヘンじゃない時代に

30代に入ったころは、友人たちからも「結婚すれば? あなたが思っているほど結婚は悪くないよ」と言われたり、『どうして結婚を避けるの? 何か怖いの?』と言われたことすらある。結婚しようとしない、興味も示さないアキコさんは、かなり友人に責められた記憶があるそうだ。だが、その後、そうした友人たちの中で離婚する人がちらほら出始めた。

「もちろん、結婚を継続するより離婚したほうがいいと思うから離婚するわけですよね。友人たちは『子どもと一緒に暮らせるならそれでいい』と言っていました。そういう“幸せ”もあると思うけど、私のように最初から何も持たない“幸せ”もあっていいんじゃないでしょうか。

今の20代女性たちは私みたいに最初から結婚もしません、子どもも持ちませんと言う人が増えてきている。これがいいとか悪いとかじゃなくて、そういうことをはっきり言えるような社会になってきたのかと感慨深いところはあります」

以前だったら「ヘンな人」扱いされたかもしれないが、今は「こういう生き方をする」と言い切ることができるようになりつつある。だがアキコさんの世代だと、一般的にはまだまだ「え、結婚してないの」と言われることもあるそうだ。

「夫も子どもも私の人生には不要なんですって言うと、とんでもなく変な人に思われるみたいです(笑)。でも最近は状況に応じて言うようにしています。変人だと思われても、私は私のためだけに人生の時間を使いたいというタイプの人間だとわかったほうがいいケースもあるので。自分の人生は自分で決めていいはずですから」

再婚相手を探し続ける姉は「情けない」

彼女の姉は、40歳になった今も実家に“寄生”していて、「誰か再婚相手いないかしら、お金持ちの人」などと言っているとか。そんな姉をアキコさんは「情けないと思う」と冷ややかな口調で言った。

「自立しすぎている女はかわいくないとも言われますが、別にかわいいと思われなくていいです、と言い返しちゃいますね(笑)。女はかわいくないとダメというのも、ひとつのつまらない価値観ですから」

アキコさんはきっぱりと言って、ニヤッと笑った。
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