節約

ガス代・水道代を“無理せず”安くする方法! 節約効果が大きい5つの習慣

あらゆるものが値上がりする中、ガス代や水道代も高騰しています。それにはある理由があります。習慣づけることで大きな節約になる、ガスと水道の使い方のポイントとともにご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

ガス代と水道代が値上がりしているのはなぜ?

生活にかかわるあらゆるものが値上がりする中で、なんとか節約できるところはないだろうかと考えている人も多いのではないでしょうか。

節約の話になると、水道光熱費の中でも電気代の節約を気にする人が多いのですが、実はガス代も値上がりしていますし、水道代も地域によりますが、全国的に上がっている傾向です。

ガス代は電気代と同じく液化天然ガスの価格高騰による影響が大きく、世界的な流れによるものですが、水道代の値上がりに関しては日本独自の理由があります。
水道

ガス代も水道代も値上がりしている

一般的に耐用年数が40年といわれている水道管の老朽化が全国的に進んでいます。新しい水道管への交換をしなければなりませんが、技術者は減少しており、交換のための費用が高騰しています。そのためやむを得ず値上げしている自治体が増えてきており、例えば神奈川県では、2024年10月から段階的に3年かけて平均22%値上げしていくと発表しています。
 
そのような私たちの暮らしの中で、どうしたらガス代や水道代を節約することができるでしょうか。

実はこの2つは「習慣」によって大きく変わってくるものなのです。日頃の使いかたを変えることで、ガス代も水道代も大きく節約することができます。今回は習慣づけておきたいガスと水道の使い方をご紹介します。
 

【1】“ゆでる”と電子レンジ加熱の使い分け

食材を加熱する際、無意識にガスコンロでお湯を沸かしてゆでていませんか? 食材によっては電子レンジ加熱のほうがエネルギーを節約できるものもあります。例えば副菜で添えたいブロッコリーは、水をお湯まで沸かしその後に数分ゆでるよりも電子レンジで加熱すれば、1分前後の加熱で済むこともあります(加熱する量によって変わります)。

一般的に“ゆでる”食材は、コンロで加熱するよりも電子レンジで加熱したほうが省エネルギーになります。ブロッコリーやかぼちゃなどをゆでるときは、コンロと電子レンジどちらが節約になるか考えてから使い分ける習慣をつけましょう。
 

【2】少量でゆでる習慣をつける

フライパンで茹でるパスタ

ゆでるときの水の量を少なくすることで水道代もガス代も節約できる

何かをゆでるときに使う水の量を多くしすぎていませんか? 意外と少量でもゆでられるものです。パスタをゆでる際、くっつかないように大鍋で大量の湯を沸かす方も多いかと思いますが、家庭での料理であればフライパンに少量の水でも、時折混ぜるようにすればくっつかずにゆでることができます。水を少量にすることで水道代もガス代も節約することができます。
 

【3】余熱調理・保温調理を習慣づける

調理で何かを加熱したいとき、レシピに「15分加熱する」となっていたら15分間コンロで加熱し続けていないでしょうか。鍋は火を止めたあとに急激に温度が下がるものではないので、沸騰した状態で100度あったとしたら、火を止めてからもふたをしておけば80~90度の高温は数分維持されます。

指定時間の全てで火をつけておくのではなく、半分くらいのところで火を止め、あとは余熱調理、保温調理をしてみてはいかがでしょうか。調理する料理、使っている鍋の厚みによって時間調整は必要ですが、習慣づいてくると「これくらいの食材の量なら何分で切っても大丈夫」と感覚的につかめるようになります。煮物などは余熱調理・保温調理の習慣をつけることでガス代を大きく節約することができます。 
 

【4】混合水栓のハンドルの向きを意識する

近年は水道のハンドルの向きでお湯と水の出を分ける混合水栓が主流ですが、ハンドルの向きを意識して使っているでしょうか。例えばガス給湯器の場合、ハンドルが少しでもお湯側に向いていると、水が出てきた段階でガス給湯器が稼働しはじめます。
ガス給湯器リモコン

少しでもお湯が出るとガスが点火する

画像のようなガス給湯器のリモコンは、電源がONになっているだけではガス代がかかりませんが、少しでもお湯を出そうとすると「燃焼」のランプがついて稼働していることがわかります。
お湯が不要なときに無駄にガスを点火させないためにも、ハンドルは水寄りにして使う習慣をつけましょう。
 

【5】水の二次利用を習慣づける

毎日生活をしているとかなりの量の水を使っています。その水を一度で捨ててしまうのはもったいない。いろいろ二次利用する道はあるのです。

・お米を研いだ水をボウルなどに溜めておき、野菜や食後の食器、フライパンなどを洗うのに使う
・お風呂のお湯を洗濯に使う
・湯船にお湯を入れたのであれば、シャンプーや体を洗ったあとに流すお湯はシャワーではなく湯船から使う

これだけのことが習慣づくと、大きく水道代を節約することができます。
 
今回ご紹介した方法はどれも難しいものではなく、習慣づけるかづけないかの違いでガス代や水道代の節約につながってくるものです。ぜひ挑戦してみてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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