韓国

なぜ韓国でいち早く「ペット同伴搭乗」が実現したのか。背景に“日本と異なる”ペット事情の影響が(3ページ目)

2024年年初に発生した羽田空港の航空機衝突事故は記憶に新しい。その後「ペット同伴搭乗」が議論を呼んだが、お隣の国の航空会社はどうだろうか。韓国の航空会社とペットの扱い方、そしてペットとの共生社会を目指す韓国の現在を紹介する。

松田 カノン

執筆者:松田 カノン

韓国ガイド

人とペットの共生社会を目指して

ペットとの共生社会を目指して

ペットと一緒に入場できる施設も増えつつある韓国。ペット市場も成長中だ

韓国でいち早くペット機内同伴搭乗などのサービスが実現している背景には、韓国が日本以上にペット、特に犬や猫を同伴するということに寛容ということも大きく影響している。

例えばスーパーやコンビニ、その他さまざまな店に、ペットを抱いた状態で出入りする人は多い。また、多くの店舗でそれが黙認されている傾向にある。

他にも、ペット同伴で利用可能なことを宣伝するカフェや飲食店、ホテルなどは年々増加している。韓国を代表する人気の大型ショッピングモール・スターフィールドのいくつかの店舗では、ペット同伴が可能で、リードをつけた状態であれば、人間と一緒に並んで店舗内を歩くこともできる。

もちろんこれらが可能となるのは、飼い主のペチケット(페티켓/ペット+エチケット)というモラルが守られることが大前提にある。最近ではペチケットに対する意識も高まっているが、この点は課題も多く残っているようだ。

人とペットの共生社会を実現させるべくさまざまな取り組みを試行錯誤する韓国。航空会社のペット機内同伴サービスも、今後ますます拡大していくことが予想される。

※レートは2024年6月11日時点のもの
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