Q:60歳男性。67歳になるまでは、会社員として働きたい。年金カットされない収入はいくら?
「60歳の男性会社員です。67歳になるまでは、会社員として、無理のない範囲で働こうと思います。年金も同時にもらいたいと思っておりますが、収入が高すぎると年金を減らされると聞きました。年金がカットされない収入はいくら?」(会社員・男性・60歳)年金をもらいながら、67歳になるまで会社員として働きたい……年金カットを防ぐには?
A:老齢厚生年金の月額と給与収入等の合計が50万円以下であればカットされません
60歳以降も厚生年金保険の適用事業所で働いている人は、70歳になるまで、厚生年金保険に加入することになります。もし、老齢年金をもらいながら、厚生年金保険に加入している場合、給与収入等(総報酬月額相当額)と老齢厚生年金の月額(基本月額)を足した金額が一定額を超えると、老齢厚生年金額が一部、または全額支給停止になります。これを「在職老齢年金」といいます。令和6年度からは老齢厚生年金の月額(基本月額)と月の給与収入等(総報酬月額相当額)を合わせて50万円以下におさめれば、老齢厚生年金は全額支給されます。
もし老齢厚生年金の月額(基本月額)と給与収入等(総報酬月額相当額)が50万円を超える場合、老齢厚生年金の支給停止額は以下の計算式となります。
【計算式】支給停止額=(総報酬月額相当額+基本月額-50万円)×1/2
もし相談者が67歳になるまで働き続けた場合、上記の在職老齢年金に当てはまる可能性があります。したがって、おおよその目安として、毎月の老齢基礎年金を除いた老齢厚生年金額+給与収入が50万円以下であれば年金はカットされません。50万円を超えた場合は、老齢厚生年金が少なくなりますが、老齢基礎年金は減額されません。
定年退職の年齢が引き上げられ、高齢者も働きやすい環境が整いつつあります。体調管理に気を付けて、健康で少しでも長く働くことができれば、精神的・経済的にも豊かな老後を過ごすことができるでしょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)