現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、山口県在住58歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:58歳男性同居家族構成:本人のみ
居住地:山口県
リタイア前の雇用形態:派遣・契約社員
リタイア前の年収:不明
現在の貯蓄額:預貯金130万円、リスク資産:700万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金13年、厚生年金20年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):6万円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「年金額が生活保護費より低いことに不満」
58歳で障害年金を受給している今回の投稿者。現在の年金額について満足しているか、の問いには「満足していない」と回答。その理由として「年金支給額が生活保護費より低い設定となっていることに矛盾がある」と言い、「公的年金は国家レベルのねずみ講だと思っている」と独特な表現で不満を口にします。
ひと月の支出は約「13万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「節約より働くメリットの方が大きい」
現在は「就労施設で週20時間ほど働いて」いて、「1カ月で7万円の収入」を得ているそう。障害年金で足りない支出はその給与で賄っているといいます。特に「具体的な節約はしていない」そうで、その理由として「(節約)より収入を増やす方を考えている。節約はコスパが悪いので働く方のメリットが大きい」と説明されています。
「現役時代は仕事に忙殺されメンタル不調に」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「(現役時代は)勤務時間とプライベート時間の使い方が上手くなかった。任務に忙殺されて自らブラック労働をしてしまった。メンタル不調から障害者手帳を貰うことで生活がかえって割高になった」と回答。いっぽうで現在は「現役時代の(ように)最前線で働く事がないので時間的に余裕のある生活ができている」と精神的には安定を得られている様子です。
ただ、経済的には想像していたほど豊かな生活とはいかないようで、「思い切った贅沢はできない。できないことに老後になって気付いた」とコメントを残されていました。
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