写真撮影

フリマ出品に役立つ「服」の撮り方! カメラマンが教える、商品写真の撮影テクニック

フリマアプリで出品している人の中には、商品の写真を自分で撮影している人も多いのではないでしょうか。今回は、フリマの定番アイテムである「服」の基本的な撮影テクニックをまとめてみました。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

近頃は、不要品を売るためにフリマアプリを利用する人も多いようです。フリマアプリで出品するには、商品の写真撮影は必須。そこで、フリマアプリの定番アイテムを撮影する際の基本テクニックをご紹介します。今回のテーマは「服」の撮影です。
 

「平置き」と「吊るし」で撮影する

模造紙の上に服を広げた「平置き」での撮影シーン。

模造紙の上に服を広げた「平置き」での撮影シーン。

服を出品するとき、必ず撮影するのが全体を写した一枚ですよね。このときよく用いられるのが、服を平置きにして撮影する方法です。大きなテーブルや模造紙などの上に服を広げ、状態がよくわかるように整えて真上から撮影します。

背景には白い模造紙を使用するのがおすすめです。白生地のシャツなどは、映えて見えるように黒や他のカラーの模造紙を選ぶのがよいでしょう。
左から自然光が差し込む状態で平置きして撮影した例。

左から自然光が差し込む状態で平置きして撮影した例。

平置きにした服の撮影自体は難しくありませんが、室内の照明によってできた自分の影が写り込まないようにします。服に対して斜めの角度に光が入るようにセッティングすると、影を写さずに撮影できます。

また、畳の上やカーペットなど、床だとわかる場所に服を置いて撮るのは控えたほうがよいでしょう。これから売る商品ですから、撮影時の置き場所にも考慮してイメージアップをはかりましょう。

・吊るした状態で撮影すると服のラインや造りがわかりやすい
ハンガーにかけて撮るとナチュラルな状態を見せられる。

ハンガーにかけて撮るとナチュラルな状態を見せられる。

服をナチュラルな状態で見せたいときは、ハンガーにかけた状態で撮影します。吊るして撮ると影ができ、服のラインや造りの部分がわかりやすくなります。
フリマ服撮影

吊るして撮影する場合、壁と服の間に隙間ができるようにセッティングする。

吊るして撮影するときは、できれば壁と服の間に少し隙間ができるようにセッティングするのがよいでしょう。服が壁にぴったりと当たっていると平置きの状態に近くなってしまいます。服をどこにも触れさせず吊るした状態がベストです。
 

服の素材や細部を見せて撮影する

服の素材を見せるときには凹凸をつけた状態で撮る。

服の素材を見せるときには凹凸をつけた状態で撮る。

全体を写した写真だけでなく、服の素材や細部を写した写真もあるとよいでしょう。商品の状態が伝わりやすく、売り上げアップにつながるかもしれません。

素材を撮る際は、生地を重ねるなど凹凸をつけた状態にします。そうすることで陰影ができ、細部の様子がわかりやすくなります。生地に対して光が横から差し込む状態だと、より陰影が見えやすいでしょう。
 
スマホカメラを使う場合は「マクロ撮影」モードに設定し、撮りたい箇所にピントを合わせて撮影します。iPhone(※)なら、黄色い花のマークが画面に表示されればマクロ撮影モードが起動している証拠。被写体に2センチまでレンズを近づけてもピント合わせが可能です。

※マクロ撮影モードに対応しているモデルは、iPhone 13 Pro/Pro Max、iPhone 14 Pro/Pro Max、iPhone 15 Pro/Pro Maxです(2024年3月時点)。
 

細かい造りを目立たせて撮影する

ゴムを少し引っ張り出して撮影することで、ゴムホールを目立たせる。

ゴムを少し引っ張り出して撮影することで、ゴムホールを目立たせる。

ポケットやボタンなどの細部に特徴がある場合は、そこもわかりやすいように撮影しておくと親切でしょう。

例えば腰部分にゴムが入っている服の場合、取り換えができるよう、裏にゴムホール(ゴムの通し口)が設けられている場合があります。そんなときはゴムを少し引っ張り出して撮っておくと、ゴムホール付きであることが伝わりやすくなります。
ポケットの部分を見せるには、ポケット口を少し広げた状態で写す。

ポケットの部分を見せるには、ポケット口を少し広げた状態で写す。

ポケットが付いている場合は、ポケット口を広げた状態にして撮ると、大きさや状態が伝わりやすくなります。

このように、細かい造りの部分は目立たせる工夫をして撮影するとよいでしょう。


今回は、服を撮影する際の基本的なテクニックについて紹介しました。フリマアプリで服を出品する機会のある人は、これらを応用して、商品のよさが伝わりやすい写真を撮影してみてはいかがでしょうか。
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