「忙しいから恋愛できない」は言い訳？
＜目次＞
忙しいことだけが理由ではない？
誰もが与えられている時間は、1日は24時間であり、限られています。だから、その時間を何に費やすのかの優先順位は、人によって違います。「夢を追うことに時間を注ぎたい」という人もいれば、「趣味を堪能したい」という人もいるでしょう。また、「恋愛の重要度」も人によって違います。だから、「他のことが忙しいから恋愛できない」といった受け身的な理由だけでなく、そもそも「恋愛に時間を注ぐ必要性を感じていない」という能動的な意志が働いている場合もあるでしょう。
“恋愛ごっこ”になるくらいなら、無理に恋愛をする必要はない
ただ、恋愛する必要性を感じていない人でも、ある日、「すてき！」と思う人が現れ、恋に落ちてしまうと、他の何よりも優先して、相手と関係を築こうと思うことがあります。だから、「忙しいから恋愛できない」と言っている人は、「今、そういう恋焦がれる相手がいないから、心が動いていない」ということに過ぎないこともあります。逆に、好きな人がいない状態でも「恋愛している状態が好きだから、恋愛していたい」という人もいます。正直言うと、こっちの方が実は問題がある場合も。なぜなら、恋する相手がいないのに、恋を追い求めるというのは、ちょっと不自然なことではありませんか？
その場合は、恋愛相手に依存していることも少なくないし、恋愛で忙しく過ごすことで、自己が向き合うべき課題から逃げている場合もあります。さらに、残念な人の場合は、恋人をバッグや道具のような、自己を引き立てる“所有物”のように思っていたり、「恋人がいる人は勝ち組」といった、誤った思想を抱いていたりすることもあります。
単なる“恋愛ごっこ”をするくらいであれば、暇つぶしと大して変わりません。もっと自己と向き合い、「今、自分がすべきこと」を見つけ、注力をした方が、その後本当のすてきな恋ができる可能性が高まることは多いでしょう。
時間と労力を費やす気がないなら付き合わない方がいい
「忙しいから恋愛ができない」という理由は、一理あります。なぜなら、人との関係は「月日と労力をかけて育んでいくもの」だからです。「付き合うことになったのだから、今までは会うために時間を作って頑張ったけど、もうそんなことをしなくても大丈夫」なんてことはありません。そんなことをしたら、相手に逃げられてしまうことも多いです。逆を言えば、相手のために時間と労力を費やす気がない人は、相手を傷つけないためにも、むやみに恋人を作らない方がいいこともあります。相手を不安な気持ちにさせ、失礼な態度を取ってしまうことも多いからです。
「忙しいから付き合えない」と言われたらどうすべき？
告白をしたら、「今は忙しくて、誰とも付き合う気がない」と言われるパターンもよくあるもの。ただし、その断り文句は、「断るのに相手を傷つけない、ちょうどいい言い訳」として使っていることは少なくありません（※もちろん、そうでないこともありますが）。そんな忙しい人でも、恋に落ちてしまえば、なんとか時間を作って付き合おうとすることが多いからです。
だから、そんな理由でフラれたときは、「忙しくなくなるまで、待っていていいですか？」なんて言わずに、素直に諦めた方がいいでしょう。
恋愛に限らず、「忙しいから難しい」というのは、ちょうどいい断り文句です。そのお誘いに気乗りしない場合にも使えますしね。ただし、それは悪いことではありません。「興味がないから、行きたくない」なんて言えないですしね（苦笑）。
もし「忙しいから」という理由で断られたときは、相手には「失礼なことはしたくないという気遣いがある」と思って、その理由を素直に信じたフリをするのも、“大人の対応”だといえるでしょう。
1番大切なのは「愛情」があるかどうか
「忙しいから恋愛できない」のであれば、「忙しくなければ恋愛できる」ということになってしまいますが、それでは大事なことを忘れていませんか？――「愛情があるかどうか」ということを。つまり、「忙しいから恋愛できない」という理由は、もっともなようで、核心から外れています。だから、その背景には、もっと正当な理由が隠れているといえるでしょう。
忙しくても、忙しくなくても、「本気で向き合っていきたい」と思う相手と出会ったときに、いい関係を深めていきたいものですね。
