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フリマアプリが狙われている!「副業」したいユーザーを騙して犯罪に利用…その“巧妙な手口”とは

近年、フリマアプリに関連した悪質行為が多発しています。中には「副業」と称してユーザーを勧誘し犯罪に加担させる、危険な求人もあるよう。トラブルに巻き込まれないために、実際にあった事例を知り、対策を考えていきましょう。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

メルカリのアプリ

メルカリなどのフリマアプリを悪用した犯罪やトラブルが発生中!(画像はイメージ)

誰でも気軽に商品を売買できるフリマアプリ。多くの人がルールを守って取引している一方、残念ながらサービスの利便性を悪用してしまう人もいます。

トラブルに巻き込まれないためには、実際にあった事例について知り、対策を考えることが必要です。今回は、フリマアプリユーザーを狙った「悪質な求人」と「すり替え詐欺」について紹介します。

1. 「フリマアプリ副業」に応募したはずが、犯罪の実行役にされた!

副業を始めようと考えている人は、SNSで求人情報を探すこともあるかと思います。副業には収入を増やせる・経験を積めるといったメリットがありますし、SNS経由での募集にも正規の契約を経て仕事に就ける場合はたくさんあります。ですから、SNSで見つけた求人に応募すること自体は決して悪いことではありません。

しかしなかには、巧みな誘い文句で人を集め犯罪に加担させる危険な求人もあることが分かっています。「フリマアプリで商品を買うだけ」「送られてくる荷物を受け取るだけ」「アカウントを人に貸すだけ」など、とても簡単な仕事で高額な報酬を受け取れるように書いていながら、実際には応募者を犯罪の実行役などとして利用するのです。

特に注意しておきたいのが、クレジットカードの不正利用に加担させられてしまうケース。日本クレジット協会の調べによると、クレジットカード不正利用の被害額は2022年が約437億円、2023年が約540億円と年々増加傾向にあります。これには、他人のクレジットカードを使って不正に商品を購入させる「闇バイト」による被害も含まれています。

実際、2023年7月にはヤフー(現LINEヤフー)が埼玉県警察へ不正利用に関する相談をしたことをきっかけに、指示役からの依頼を受けて不正決済や代理購入などを行った人が逮捕されています。

警察庁や消費者庁、国民生活センターなども注意喚起をしていますが、「簡単に儲かる」「高額報酬」などの甘い言葉が書かれている求人は、疑ってかかるほうがいいかもしれません。
警察庁の注意喚起ポスター

警察庁や消費者庁、国民生活センターなども注意喚起をしている(出典:警察庁

2. 「返品」要請に応じたら、本物を偽物にすり替えられた!

フリマアプリでは、悪質な購入者によって本物を偽物をすり替えられる問題も起きています。ブランド品の取引の場で多く発生しており、以下のような流れですり替えられてしまうようです。

出品者が本物を出品し、購入者が購入

購入者から「届いた物に問題があった」などと返品の要請が来る

出品者が応じる

出品した物とは別の物(偽物)が出品者に届く

被害に遭った人の中には、まさか偽物にすり替わっているとは思わず、そのままフリマアプリで再出品してしまった人もいるようです。それが別のユーザーに購入されてしまい、偽物が市場に流通している事態も大きな問題になっています。

運営側は出品者を守る対策を

すり替え被害を防ぐため、出品者の中には「ノークレームノーリターン」という条件を出して取引している人もいます。しかしこうした「返品不可」の姿勢をとると、メルカリではルール違反とみなされてしまい、出品者がペナルティを課されてしまう恐れがあります。

出品者としては非常にもどかしい状況が続いているのも事実。安全・安心な取引のためには、フリマアプリの運営側にも対策を講じていただきたいところです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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