ストレスなく給与を増やすには?
「給料を増やせる確率を上げる」くらいの工夫はできる
「どうせ働くのなら、給料の良いところで働きたい。しかし、給料が良いのはしんどい仕事ばかり。どうすれば、ストレスなく給料を増やせるのだろうか?」仕事は大変です。人間関係でイライラすることもありますし、思ったように結果が出なくて胃がキリキリすることもあります。
世の中には楽な仕事もあります。しかし、楽な仕事ほど安い給料でも応募者がいますから、給料は低くなりがちです。
将来のことを考えると、できるだけ給料の良い働き方をしたい。とはいえ、しんど過ぎる職場に入って精神をすり減らしたくもない。こんなとき、どうするのが正解なのでしょうか?
事前にお断りしておくと、「100%確実に給料を増やす方法」はありません。なぜかというと、労働市場には競争がつきものだからです。
楽で儲かる仕事があると、その仕事をしたがる人が増えます。人が増えると労働競争が生じて、安い給料に甘んじる必要が出てきたり、そもそも職につけなくなったりする可能性すらあります。お金を稼ぐのに競争は邪魔なのです。
とはいえ、100%確実とまではいかなくとも、「給料を増やせる確率を上げる」くらいの工夫はできます。
以降では、なるべく高確率で、ストレスなく時給を増やす方法を考えていきます。
ストレスなく給料を増やす方法
ずばり中原は「多くの人にとってはつらく厳しいけれど、自分にとってはそうでもない仕事を探す」ことが有効と考えます。多くの人が「嫌だ」と感じる仕事は、そもそもやりたい人がいません。だから、高い給料でも応募する人が少なく、良い給料になりやすいと期待できます。
たとえば、夜勤や海外出張といった「時間」や「場所」を理由に、ライバルを減らす方法があります。
夜勤や海外出張でもストレスなく「ケロッ」と働ける人にとっては、こういう職場環境は手軽に給料を増やせる良い手段でしょう。
また、同じくらい重要なことは、他人にとってはつらいことでも「自分にとっては耐えられる」ことです。
さいきん「好きなことを仕事にしよう」という人をよく見かけます。中原は、「本当に好きなことのためなら、つらいことにも耐えられる」と思います。
サッカー選手は、サッカーを愛しているからこそ、過酷なトレーニングも乗り越えられるのでしょう。
ほどよいストレスは人生を充実させますが、ストレスが行き過ぎると精神がすり減ってしまいます。こういう仕事は続きませんから、背伸びし過ぎないほうが身のためです。
こういう「ストレスの感じ方のギャップ」は、自分にとって有利な職を選ぶのに便利だと思います。あなたが少ない負担で効率よく給料をもらいたいなら、少し立ち止まって、考えてみてはいかがでしょうか。
●参考図書
マイケル・ポーター著「競争の戦略」