必要なものしか買わないのにお金が貯まらない!
「ムダ遣いをしているつもりはない。だけど、なぜかお金が貯まらない……」
お金を貯める方法は単純明快です。「たくさん稼いで、支出を切り詰める」ことです。だから、食費を削ったりして、支出を削ることもあります。
「必要なものしか買っていないのに、貯金が貯まらない」という人の共通点
しかし、なかなかお金が貯まらない。必要なものしか買っていないハズなのに、貯金できなくてイライラ……。こんなお金の悩みを抱えている方は、多いんじゃないでしょうか。「人生、お金が全てじゃない」と言います。それは分かりますが、そうは言っても、お金がないと困ることも多いです。だから貯金をしたいのですが、平日は仕事が忙しくてクタクタ。休日はリフレッシュに当てていると、ついお金の問題を「先送り」してしまうものです。
さいきん、中原は「必要なものしか買っていないのに、貯金が貯まらない」という人がやっている消費行動に「共通点」があることに気が付きました。中原はこれを「うっかり浪費」と名付けました。
うっかり浪費、原因は何?
「うっかり浪費」の原因は「備えすぎ」にあります。中原の経験上、うっかり浪費には主に2つのパターンがあります。
1つ目のパターンは、「必要以上の量を買い込んでしまう」ことです。
たとえば、自分が必要だと思っていたけれど、実はそうでもない「保険」に入ったりして、固定費が重たくなりすぎるなどの例があります。
ほかにも、「たくさん買えば安い」などの理由で食料品を買ったは良いものの、全て使い切れずに破棄してばかりいる……という例もあります。
たとえ必要なものだとしても、買い物には「適量」があります。必要以上の量を買いがちな人は、この「余分」な支出が積もり積もって、気付けば大金になっている可能性が高いです。
もう1つのパターンは、「必要以上に早く買ってしまう」ことです。
分かりやすい例が「積み本」です。将来に備えて勉強しようと本を買うのは良いものの、読むペースよりも買うペースのほうが早いせいで支出がかさんでしまうのです。
「いずれ必要になるから」という理由で買い物するのは、理にかなったように見えます。しかし、その「いずれ」が遠い先なのであれば、いま買う必要はありません。
それに、いまの時点では「いずれ必要になる」と感じていても、いざ時間が経ってから考え直してみると、そうでもないことが往々にしてあります。これでは、早めに備えたつもりの買い物が、実は役に立たない浪費になってしまいます。
必要なものを買うこと自体は悪いことではありません。しかし、肝心なのは「量」と「タイミング」です。
必要以上な量を買っても、早すぎるタイミングで買っても、どちらの場合でも家計は必要以上に圧迫されます。
そう書きながら、中原も面白そうな本をつい「積ん読」してしまいます。また、パソコンなどの電気機器を買うときには、ついオーバースペックのものを買ってしまいます。高いパソコンを買うクセに、全然使いこなせていません。
「うっかり浪費」は、大きな買い物や、固定費につながる買い物だと、特に家計の負担になります。
「必要なものしか買っていないのに、なぜかお金が貯まらない……」と感じている方は、必要品を買うときの「量」や「タイミング」に、いまいちど注意してみてはいかがでしょうか?