人間関係

子どもが「ママ」の次に「おまえ」を覚えてしまった!私が夫の「おまえ」呼びをやめさせるまで

男社会で育った夫とは高校の先輩後輩の関係だった。結婚してからも夫が先輩風を吹かすのは当たり前で、さらに「おまえ」と呼ばれ、いつも命令口調だった。たまりかねて抗議したところ「おまえ」と呼ぶのはやめるようになり、さらに言葉遣いも少し丁寧になった。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

夫に「おまえ」と言われることをよしとする女性、よしとしない女性、さまざまいるかもしれない。だが嫌であればやめてもらうほうが精神衛生上、いいに決まっている。

相手に何かを「強要」するのは果たしてどうかと思いながらも、奮闘の末、夫の意識を変えた女性がいる。もちろん、夫が自ら意識を変えるのが一番いいが、そうでない場合、妻としてどこまでやるべきかは個人差がある。
夫婦になってからも先輩後輩の関係が崩れなかった

夫婦になってからも先輩後輩の関係が崩れなかった 

高校時代の先輩後輩だった夫と私

「夫は高校時代のバレー部の先輩でした。女子と男子は分かれていましたが、それでも合宿などは同じ日程だったし、練習でも協力しあうことが多々あったので、部員同士は仲がよかったんです」

イサコさん(40歳)はそう言う。1つ年上の先輩だった彼は、イサコさんを目にかけてくれた。彼女は彼に片思いをしていたという。

「かっこよかったんです。でも当時、同じ学年のバスケ部の先輩と付き合っているという噂があったし、私なんか入り込む隙はなかった。ただ、2年後、彼が進学した大学に私も合格したんです」

先輩を追ったわけではなかったが、合格した私立大学が2つだったので選択したら、彼と同じ大学になったのだ。

「入学してすぐキャンパスを歩いていたら、先輩に声をかけられて。いつか会えるかなと思っていたのでうれしかった。『おまえ、バレーボール同好会に入れ』と“命令”されました。そのまま部室に連れていかれて先輩たちに紹介されて。バレーボールの練習もしたけど、遊園地に行ったりドライブに行ったりという遊びも盛んでした」

戦略的に彼との交際にこぎつける

彼とは付き合うこともなく卒業、それぞれに就職した。それでも彼との連絡はとぎれず、同好会の飲み会はときどき行われていた。

そしてあるとき、彼が「フラれた」と落ち込んでいるのを機にイサコさんは「弱った彼の絶対的な味方になって口説き落とす」という作戦を続け、ついに交際にもちこんだ。

「それでもずいぶんひどい扱いも受けましたよ。彼が浮気していたであろう時期もあった。私がいちばんだよねと言いたいのも抑えて、ひたすら彼を受け入れる女に徹しました。彼が30歳になったとき、『いつでもオレのそばにいてくれたのは、結局はイサコだったんだよな。今までごめん』とプロポーズ。そのときはうれしかったんですが……」

大好きな彼を射止めたのだから、不満はない……はずだった。

>先輩と後輩から始まった夫婦の関係性はヘン
 
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます