誘惑に負けて貧乏にならないためのヒント
「貧乏になりたくないなら、徹底的に自制心を守るべし!」というのは心理学の常識です。誘惑に負けるとお金を失うこともあるからです。ダイエット中なのに食べ過ぎてしまう。休肝日にしようと思ったのに深酒してしまう。禁煙したいのにまた1本吸ってしまう。余分に料理を作って、食べ残しをしたくないから、食べ過ぎと分かっていても全部食べてしまう。ネットで衝動買いしてしまう。誰もが、1つくらいは身に覚えがあるんじゃないでしょうか。
中原もよく誘惑に負けるので、偉そうなことは言えた立場ではありません。とはいえ、何度も誘惑に負けてきたからこそ、「反面教師」として役に立てるでしょう。
そこで今回は、誘惑に負けて貧乏になりやすい人の共通点を1つ、筆者の経験談を交えつつ共有します。
誘惑に負けて貧乏になりたくないなら「誘惑から遠ざかる」こと
ずばり、誘惑に負けて貧乏になりたくないなら「誘惑から遠ざかる」ことを考えましょう。前回の記事では「誘惑に負ける人は、自制心が弱まっているのが原因かも?」という話をしました。これは内向きの話で「誘惑に負けるのは自分が悪いからだ」という論調です。
一方、今回の記事では「誘惑に負ける人は、そもそも誘惑してくる環境が悪いのでは?」という、自分の外側に目を向けていきます。
ダイエット中なのに食べ過ぎてしまう。休肝日にしようと思ったのに深酒してしまう。禁煙したいのにまた1本吸ってしまう。食べ残しをしたくないから、余分に料理を作ると、食べ過ぎと分かっていても全部食べてしまう。誰もが、このうち1つくらいは身に覚えがあるんじゃないでしょうか。
中原の場合は、「自宅にお菓子が置いてあるから、目に入ったときについ食べてしまう」と
か、「ポケットの中にスマホが入っているから、つい仕事中でもスマホでネットサーフィンしてしまう」とか。しょっちゅう誘惑に負けています。
人間には「もし◯◯を見たら、△△をしたくなる」という条件反射がたくさんあります。誘惑に負けてしまった原因を考えてみると、多くの場合は「誘惑に条件反射してしまう」ことが原因です。
だから、誘惑に負けたくないなら、条件反射の「きっかけ」を断ち、「条件反射そのものをなくす」のがよいでしょう。
ついインターネットで衝動買いしちゃう人は、「ネットサーフィン」が条件反射のきっかけかもしれません。この場合は、インターネットの利用時間に制限をかけたり、「アマゾン」などの店には決まったタイミングでしかアクセスできないように閲覧制限をかけるのがよいかもしれません。子ども用の制限機能を大人が使ってみるのもよいでしょう。
ついスマホのゲームで遊び過ぎちゃう人や、仕事中についスマホを見ちゃう人は、「スマホを開く」のが条件反射のきっかけかもしれません。この場合は、スマホを取り出しにくいカバンの奥の方にしまってしまうとか、すぐに使えないように電源をオフにしてしまうとよさそうです。
そして、逆に「条件反射」を良い方向に作用させるとよいでしょう。
「スマホでネットサーフィンしたくなっても、ブラウザアプリは決まった時間にしか使えない。でも、ブラウザアプリの隣には日本経済新聞のアプリが入っている。新聞アプリは使用制限をしていないから、ネットサーフィンをする代わりに、条件反射的に新聞を読むようになる」
「お菓子があると、つい食べたくなってしまう。だから、ポテトチップスなどのスナックの代わりに健康的なおやつ……たとえばナッツや果物などを置いて、小腹を満たしながらビタミンや食物繊維を補えるようにする」
このように、「誘惑に負ける」条件反射を逆手にとって、好ましい生活習慣に入れ替えていくのがオススメです。
特に、タバコや飲酒のような「タイムキラー(暇を潰す)」的な悪習慣は、「暇ができる」ことで条件反射してしまいますから、良い「代わり」が見つかるまで、いろいろ粘り強く試してみるとよいでしょう。
まとめ
要点をまとめると、誘惑に負けて貧乏になってしまう原因は、◯自分を制することができない(自制心が低下している)
◯「条件反射的な誘惑」を断てていない
の2つです。
鬼のようにストイックな人でも、疲れていたり、眠かったり、ストレスが溜まっていたりすると、バカげた「誘惑」に負けてしまうこともあります。
悪い習慣とわかっていても、仲良い友人から誘われたら友人づきあいが続くうちに流されてしまう方もけっこう多いんじゃないでしょうか。
「ストイック」に生きることができる人はそれでもよいかもしれませんが、僕ら人間は誘惑に弱い生き物です。誘惑に負けないためには、「誘惑に近づかない」こと。特に「条件反射的な誘惑」を元から断つのが大切です。