第2話より 出典:BSテレ東「蜜と毒」
夫(白石隼也)の不倫相手は地雷系、妻(入来茉里)の不倫相手は粘着系。先に不倫に走ったのは夫だが、その寂しさにつけこまれて妻も不倫してしまうという展開。
「別れるくらいなら死んでやる」という夫の相手。そして関係をもってすぐ「僕のこと愛してる?」と聞く妻の不倫相手。どちらも怖い。不倫は理性を失ったときに、その関係自体が破綻していくのかもしれない。
夫が見抜けなかった「地雷女」
「うちの夫、不倫したことがあるんですよ。いろいろ話し合って大ゲンカもして、最終的には今回だけは水に流すということになりましたが。5年ほど前のことですね」そういうのはミワさん(44歳)だ。30歳のときに友人の紹介で、ひとつ年上の男性と結婚した。決め手は夫となった人が温和だったこと。
「うちの父親はすぐに怒鳴り散らすタイプだったから、私はとにかく短気な男性はイヤだと思っていました。夫はとにかく温和、私がちょっと文句を言っても『まあまあ、いいじゃないか。楽しくやろうよ』という人。この人となら穏やかな生活が送れると思って結婚しました」
ただ、その温和さは優柔不断とつながっていたようだ。結婚して7年経ったころ、夫が真っ青な顔をして「ミワちゃん、ごめん、もうだめだ」とつぶやいた。なんと夫は、とある女性に誘惑されて一度限りという約束で関係をもってしまった。彼女は夫が勤める飲食店に出入りして一方的に思いを募らせていたらしい。
「ごめん、とにかくごめん」と謝っていましたが、話をよく聞くと、相手は完全に地雷女。関係をもって夫が帰ろうとしたら『見捨てないで』と大泣きされ、なんとかなだめて送って行ったものの、それ以来、毎日のように待ち伏せされたり路上でいきなり泣きつかれたりしたという。
地雷女が「怖くて仕事が行けない」と夫
「『とにかく一夜だけの過ちなんだ。反省してる、後悔もしてる。こんなことはきみに言うことじゃないのもわかっている。だけどもう怖くて仕事にも行けない』って。そのころ、夫が何か思い悩んでいるのは知っていました。でも理由を聞いても答えがなかったから、とりあえずは様子を見ていたんです。そういうことだったのかと……。私もショックでしたよ、そんな地雷女にひっかかるなんて情けない。そもそも浮気しようとした気持ちが許せない。でもそう言っている場合でもなかったので、私が力になると決めました」
夫の職場近くで張っている彼女に「私は妻だけど、もう夫には近寄らないでもらえます?」と話しかけた。「ちょうどよかった、彼は私と結婚したがってるのに、あなたが別れてくれないから困ってるんです」とぬけぬけ言う彼女に、「警察行きます? 裁判がいいですか」とミワさんは言い放った。
>弁護士まで依頼するほどのトラブルに