バレンタインシーズンのチョコレートは、ボンボンショコラやタブレット(板状のチョコレート)だけだと思っていませんか? 実はチーズケーキやクッキー、パンなどの見逃せない「チョコスイーツ」がたくさんあるのです。国内の新進気鋭シェフや、この時期にだけ来日する世界的なスターシェフの新作をご紹介します。
※店舗・商品によっては売り切れ・販売終了している場合があります。あらかじめご了承ください
1. 「Mr. CHEESECAKE」の3種のアソートセット
2023年の4月にブランド誕生5周年を迎えた「Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)」は、フランス料理の料理人だった田村浩二シェフが立ち上げたスイーツブランドです。
当初はオンラインショップでの限定販売だったこともあり、その希少感やSNSでの盛り上がりが話題となり、すぐに圧倒的な人気を不動のものにしました。
バレンタインシーズンの限定商品として、2種のチョコレートフレーバーと定番スペシャリテの3種入りの欲張りなアソートセット「Mr. CHEESECAKE assorted 3-Cube Box Chocolat」(4320円)が登場。
1種め(写真左中央)は、チョコレートとフランボワーズという定番を組み合わせたバレンタインシーズンらしい新作「Chocolat Framboise」。ティムットペッパーというフルーティーでおだやかさが特長の胡椒の一種を加え、カカオの爽やかな香りやラズベリーの甘酸っぱさを際立たせています。
2種め(写真右下)は、香ばしさがあり、濃厚なカカオが主役の「Black Cacao」。焦がしバターやアーモンドペースト、クローブを合わせてカカオの香ばしさを強調し、マスカルポーネやダークチェリーのピューレでコクのある旨味を引き立たせ、とてもパンチのある味わい。
3種め(写真右上)は、ブランドの原点でもある定番の「Classic」。ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキのいいとこ取りをした新感覚の食感です。
小麦粉を使用せず、「湯煎焼き」という製法を採用することで、上はベイクドの状態でありながら、下はレアチーズケーキのようななめらかさに。バニラ、レモン、トンカ豆(杏仁などに似た香りのする香辛料)の3つの香りも特徴的です。
3種とも、主役となる食材の味わいがしっかり出ているだけでなく、インパクトがありながらも飽きのこない味に仕上がっています。それらは、田村シェフの料理人としての経験や発想にもとづく技法と食材の組み合わせによるもの。奥行きのある味を生み出す技が随所に光っています。
発売場所:直営店、オンラインストア、各百貨店催事場
2. 「LA BASE du Chez Lui(ラ バーズ ドゥ シェ リュイ)」のパン
2024年3月、東京・代官山に誕生するBean to Barのショコラトリー&グラッスリー 「LA BASE du Chez Lui(ラ バーズ ドゥ シェ リュイ)」。
シェフパティシエの酒井將駄氏は、ワールドチョコレートマスターズで優勝した「洋菓子マウンテン」の水野直己シェフのもとで約8年間研鑽を積み、数々のコンクールに出場した若手の実力派です。
期待の新ブランドからは、「パンスイス ウガンダ」(891円)と「バケット ショコラ ベトナム」 (1458円)の2品をご紹介します。
「パンスイス 」とは、バターや卵が入るブリオッシュやクロワッサン生地にカスタードクリームとチョコレートを挟んだパンのこと。バターを織り込んだ生地を表面にすることで、バリッ、ザクッと軽い食感に。
南国のフルーツやナッツなどを感じさせる「ウガンダ産カカオ豆」を使用した自家製チョコレートと、香ばしいカカオニブがサンドされています。
「バゲット ショコラ ベトナム」は、パンの生地にチョコを練り込んだバゲット。サンドしているタブレットは酸味があり、ベリーのようなフレーバーにセミドライのバナナを散りばめてマイルドな味わい。カカオニブもトッピングされているので食感が良く、カカオ感がしっかり感じられます。
まもなくオープンする注目の新店舗の味を先取りするチャンス! 特にチョコレートの産地にこだわる方には要チェックです。話題性も抜群なことから、ちょっとした「差し入れ」にしてもよろこばれるのではないでしょうか。
発売場所:伊勢丹新宿店~パリ発、チョコレートの祭典~「サロン・デュ・ショコラ 2024」(2024年2月5日~2024年2月14日)
3.「イヴァン・シュヴァリエ 」のショコラスイーツ
イヴァン・シュヴァリエは、2019年にM.O.F.(フランス国家最優秀職人)を獲得したショコラティエ。2021年にフランス・レンヌでオープンしたパティスリーとチョコレートのお店は絶大な人気で、わざわざ海外から訪れるファンも珍しくありません。
普段はフランス・レンヌでしか買えないプレミアムな逸品ですが、この時期には日本でも購入できるのが本当にうれしいところ。こちらのブランドからも2品ご紹介します。
「ビスキュイ ディアモン レ ヴァニーユ エ ノワール ショコラ」(4320円)は、サブレともクッキーとも違うディアモンという焼き菓子。「ショコラ」と「ヴァニラ」の2種類の味が楽しめます。
「ショコラ」は、甘さをおさえた生地に塩をまぶしてアクセントにした、甘じょっぱい味が後を引くおいしさ。「ヴァニラ」は、シェフの幼少期にお母さまが作ってくれた想い出を「イヴァンスタイル」で再現したものだそうで、小麦やバターが香る素朴な味です。
続いて「クルスティ アマンド」(4968円)は、アーモンドとチョコレートの配合が天才的といわれるイヴァン・シュヴァリエの自信作で、丁寧にキャラメリゼしたアーモンドをチョコレートでコーティングしたもの。ライスパフをからめ、ナッツとの2つの食感を楽しめるようにしています。コーティングのチョコレートはダークとミルクの2種類です。
繊細なのにインパクトのある味わいのチョコレートやスイーツが魅力のショコラティエ。おいしさはもちろん、ご本人の人懐っこい笑顔やホスピタリティで、昨年の来日時も催事会場は大行列になっていました。
オンラインショップもありますが、各催事会場の来店スケジュールをチェックして、ぜひご本人に会いに行ってみてください。
発売場所:伊勢丹新宿店~パリ発、チョコレートの祭典~「サロン・デュ・ショコラ 2024」 オンラインストア、各百貨店催事場
最近は「バレンタイン」といってもチョコレートだけでなく、チョコレート関連のスイーツも充実しており、各ブランドが力を入れている分野。この時期にしか購入できないスイーツも多いので、ギフト用だけでなく、どうぞご自身用の購入もお忘れずに。
※店舗・商品によっては売り切れ・販売終了している場合があります。あらかじめご了承ください