日本発のプロダクトとしてロンドンの人たちにも好評
「普通のウォールフック同様に使えるように、コートが掛けられるようにということは、最初から考えていました。ロンドンでは日本のような“壁活”の流行などはありませんが、ホームパーティーの文化があるので、家に入ってすぐの廊下にコートなどを掛けてもらうウォールフックが当たり前にあったりするんですよ。そういう文化もあってなのか、僕の周りのロンドンの人たちは、みんな『Pli』を欲しいと言ってくれます。ピンタイプのウォールフックも製品としては売っていますが、ここまで細くて小さいものはないですし」と赤崎さん。 ウォールフックが一般的なロンドンでも、このデザインと機能のウォールフックは珍しいのだそう。それを、アッシュコンセプトとアカサキ ヴァンミュィーズ双方のポリシーとして、地場産業を盛り上げたいという思いもあって、日本国内の工場で作っています。シンプルに見えながら、さまざまなアイデアと機能が詰まった製品だと言えるでしょう。 「僕らのモノづくりのコンセプトとして『モノを使いながら試行錯誤する楽しさを感じてもらいたい』というのがあるんです。なので、どう刺すと壁に刺さりやすいかとか、何を掛けようか、どう使おうかといったことをこちらから指定するのではなくて、そこでの作る側と使う側の対話を楽しみたいんです」と赤崎さんは言います。強度や構造はしっかり作られているから、そこは安心して、あとは好きに考えて使える、そういう新しいタイプのインテリアとも言えそうです。