ホッチキスの針を壁に刺すのにはちょっとしたコツが必要
4種類ある「壁につけるマグネット はじめてセット」には、このような専用ホッチキスが入っている。別売(495円)も
「ホッチキスは普通に紙を綴じるときでも、押したら2段階になりますよね。最初にカチッとなって針が少し出て、そのあとさらに押し下げると針が折り畳まれて紙が綴じられますよね。今回の製品のホッチキスも、基本的には普通のホッチキスと同じ構造です。なので、まず、壁に押し当てたあと、最初のカチッとなるところで一旦止めて、そのあとグッと押すと針がしっかり入っていきやすくなるんです」と、河井さんは設置のコツを教えてくれました。
確かに、この方法だとうまくいきました。むしろ、とてもスムーズに壁にホッチキスの針が刺さって気持ちいいくらいです。当初、壁紙の凹凸のせいでうまく刺さらないのかと思ったのですが、そういうことではありませんでした。そして、さすが文具メーカーだと思ったのは、このホッチキスのちょっとした仕掛けです。
このように、専用ホッチキスはアタッチメントを壁に押し当てると、針先が30度の角度で壁に打ち込まれるように作られている。また、アタッチメントの下部が滑り止めになっていて、打ち込む位置がズレにくい。アタッチメントを外せば、普通のホッチキスとして使用可能
この傾斜の分、多少打ち込みにくくもなっているのですが、2段階押し+押し込む際にホッチキスに付けられているくぼみに指を掛けて、両手で押し込むようにすれば、スルリと打ち込めます。力はほとんど入れなくても刺さるのが面白いですね。
ただ、やはり慣れは必要なので、壁の下の方などの目立たないところで練習すると良いでしょう。使われている針は、ホッチキスでは最も一般的に使われている10号針なので、どこででも安価に入手できます。
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