「夜型か昼型かで、お金持ちになれる可能性って違うのでしょうか?」
今回は、この質問にお答えします。
夜型人間はお金持ちになれる?
「朝型」か「夜型」か、で収入が変わるかも!という議論は、2012年あたりから研究が進められてきました。たとえば、デンマークの統計から「朝型のほうが高収入だ!」とした研究もあります(1)。
その原因はさまざま考えられますが、人間社会は「朝型」で動いているので、その社会にうまく適応している朝型人間のほうが、高所得になりやすいんじゃないか?ということです。
ほかにも、夜型の人は全体的に「酒飲み」や「喫煙者」が多く、健康上の理由から収入が落ち込みやすい…とか、睡眠時間が短くなりがちで日中の労働生産性が落ち込みやすい、睡眠不足でミスが起きやすく給料も上がりにくい……といったことも考えられます。
逆に、イギリスの統計から「夜型のほうが高収入だ!」というデータもあります(2)。
高収入な人が夜遅くまで働いて夜型になる……というケースもあるでしょうし、ニワトリとタマゴのような話かもしれません。
かくいう筆者は夜型人間でして、夜2時くらいまで起きています。娘が寝た22時以降から投資の本を読んだり、経済ニュースに目を通したりして、お金儲けのチャンスがないかを毎日考えています。この夜の時間のおかげで、何十万円、何百万円とお金を儲けるチャンスが見つけることもあります。
結局、朝型でも夜型でも「時間の使い方しだいでお金持ちになれるかどうかは千差万別」ということでしょう。
大事なのは「夜型になる理由」と「夜型になったとして、どのように時間を使っているか?」で、お金持ちになれるかどうかが変わってくると思います。
■参考文献
(1)論文:Bonke, Jens. “Do Morning-Type People Earn More than Evening-Type People? How Chronotypes Influence Income.” Annals of Economics and Statistics, no. 105/106 (2012): 55–72.
https://doi.org/10.2307/23646456
(2)記事:Gale C, Martyn C. Larks and owls and health, wealth, and wisdom. BMJ. 1998 Dec 19-26;317(7174):1675-7. doi: 10.1136/bmj.317.7174.1675. PMID: 9857121; PMCID: PMC28744.