Q. 帰省して親と話すのが苦手です。どうすればいいですか?
帰省して話しているうちに、しばしば険悪な空気になってしまう…。どう接するのが正解?
実家に帰省すると「気兼ねがいらずホッとする」という人がいる一方、「気を使いすぎてとても疲れる」と感じる人もいるようです。ストレスを溜めずに、帰省中の時間を気持ちよく過ごすコツをご紹介します。
Q. 「久しぶりに帰省することになったのですが、普段離れて暮らす親と顔を合わせて長時間話すのが、少し苦手です。たいていは、話しているうちに言い合いになり、お互いに嫌な気持ちになってしまいます。当たり障りなく過ごすコツはないでしょうか?」
A. 親の話を聴くだけで、十分親孝行です。ストレスを溜めない傾聴のコツを押さえて
親子は遠慮のない間柄であるとともに、個性も価値観も異なるため、顔を合わせれば、言い合いになってしまいやすいのです。とはいえ、たまの帰省くらいは雰囲気よく過ごしたいもの。そこで、帰省時には親の話を「聴く」ことで親孝行しよう、と考えてみてはいかがでしょう? 「傾聴法」と呼ばれる会話術を活用して、じっくり耳を傾けてみましょう。ポイントは次の3つです。1. 良い・悪いで判断せず、話をまるごと受け止める
相手が話していることに対して、「良い」か「悪い」かを判断するような気持ちで聞くと、価値観の押し付けになってしまいます。まずは、どんな話もいったんまるごと受け止めること。「なるほど」「うんうん」「そうだったんだね」というように合いの手を入れながら、まるごと受容する姿勢で聴いてみましょう。
2. 相手を否定せず、共感的に聴く
たとえ「自分ならそうしない」と思っても、「そのときの相手の立場を考えたら、きっとつらいだろうな」ということもあるものです。「そんなことがあったの。それは大変だったね」「その状況なら、そう思うのも無理もないよね」といった言葉を交えながら聴くと、共感の気持ちをさりげなく表すことができます。
3. 気負わずに、純粋な気持ちで聴く
「何かアドバイスをしてあげなければ」「問題の解決策を考えてあげなければ」というように気負うのはやめましょう。ただ一人の人間として純粋に相手の話を聞く。相手にとっては、それがいちばんうれしいのです。
ただし、長時間傾聴すると疲れてしまいます。「今日は余裕がないから30分」「今日は元気だから1時間」というようにおおよその制限時間を決め、その時間内でたっぷりと傾聴するようにしましょう。無理をするとイライラして険悪な雰囲気になってしまうので、制限時間に近づいたら「そろそろ買い物に行ってくるね」「疲れたから今日は先に休むね」などと伝えて、上手に切り上げていきましょう。
さらに詳しく知りたい方は、「オンライン帰省で親孝行!ストレス改善に有効な「傾聴」3つのコツ」をあわせてご覧ください。