人間関係

Q. お正月帰省やおもてなしが苦手です。無理なく場を持たせる方法は?

【公認心理師が解説】お正月帰省や親戚との集まりなど、普段あまり会わない人たちと過ごすのは、少し気疲れもするものです。「会話で盛り上げるのは苦手」という人でも、負担なくできる付き合い方やおもてなしのコツをご紹介します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

Q. お正月の帰省やおもてなしが苦手です。無理なく場を持たせる方法は?

正月の親戚づきあいと疲れ

手間もかかり、気疲れもする「おもてな」しの準備。負担を軽くする方法は?


たまにしか会わない義理の両親や親戚と会うことが多いお正月。人によっては、長時間一緒に過ごさなくてはならず、場が持たずに困ると感じる人もいるようです。なるべく気負わずに過ごせる方法をご紹介します。

Q. 「お正月に親戚の家を訪問したり、来客をおもてなししたりするのが苦手です。もともとパーティーや大勢で話すのが好きな性格でもないので、人が集まっても場が持たないのです。どう過ごせばいいでしょうか?」
 

A. うまく場を持たせる方法はいくつもあります。一人で頑張らず、分散させて

1. 場が盛り上がるような食べ物や飲み物を準備しておく
話すのが苦手なら、おすすめの食べ物や飲み物の力を借りましょう。自分の家に人が来る場合でも、相手の家を訪問する場合でも、場が少し盛り上がりそうな物を用意したり、持参したりするといいでしょう。

自宅に招く際に「すべて自分で作っておもてなししなくては」と気負うと、へとへとに疲れてしまいます。食卓の準備から全員が参加できるようなもの、たとえば鍋や焼肉、お好み焼き、手巻き寿司、たこ焼きなどは、取り立てて話すことがなくても場が盛り上がるのでおすすめです。

お茶の時間なら、中国茶やフルーツティーなど、少し珍しいもので演出するのも楽しめます。

2. 子どもやペットがいるなら、最高の盛り上げ役と考える
子どもを主役にすると、会話に花が咲きます。義理の親との会話が続かず苦手という人は、子どもを挟んだ会話が無難です。「学校ではどう?」「遠足はどこに行ったの?」など、子どもを中心に話してもらえば、当たり障りなく、場も明るく盛り上がります。

帰省先の距離や、相手との親しさにもよりますが、問題がないのならペット連れの帰省もおすすめです。ペットをみんなでかわいがることで、普段会わない人同士でも、場の雰囲気が和やかになります。

3. 1年間に撮った写真や動画を見せられるように準備しておく
昨年中の思い出話を語り合うのも、オーソドックスなお正月の過ごし方です。旅行や子どもの運動会、発表会の様子など、昨年中の写真や動画を見せられるように準備しておけば、楽しく話を弾ませやすくなります。

集まるメンバーや年齢などにあわせて、なるべくお互いに気負わずに過ごせる方法を工夫してみましょう。
 
さらに詳しく知りたい方は、「お正月の人付き合い…帰省ストレスの対処法・注意点」もあわせてご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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