Q:現在年収は400万円くらいです。65歳定年後も年金を受けながら勤務を続けたいと思っています。今の収入で年金の減額はあるのでしょうか?
「1960年3月生まれの女性。65歳で定年を迎えます。年収は総額400万円くらいです。年金を受けながら、定年後も勤務を続けたいと思ってますが、減額を避けたいのでどのように働くか検討中です。今の収入で年金の減額はあるのでしょうか? 老齢基礎年金は、月額50万円に加算されないと何かで見たような気がするのですが、詳しくわからないのでよろしくお願いいたします」(K.K)年金をもらいながら定年後も勤務を続けたい……年金カットされずにすむにはどうすればいい?
A:年収400万円(およそ月額33万3000円)の収入でも、65歳以降の老齢厚生年金(報酬比例部分)の受給額が16万7000円を超えなければ、老齢厚生年金は減額されません
60歳以上の人が老齢厚生年金をもらいながら、厚生年金に加入して働いて給与収入を得る場合、基本月額(老齢厚生年金の報酬比例部分)と総報酬月額相当額(おおよその給与収入)の合計金額が50万円(支給停止基準額)を超えると、老齢厚生年金の全額もしくは一部が支給停止になります。これを在職老齢年金制度といいます。老齢基礎年金は、在職老齢年金の支給停止基準額(50万円)の計算には含まれません。
今の相談者の年収400万円の場合ですと、月額およそ33万3000円になりますので、相談者の老齢厚生年金(報酬比例部分)の受給額が16万7000円以下であれば、年金は減額されません。
年金事務所で65歳以降の老齢厚生年金(報酬比例部分)の受給額を問い合わせてもみるといいと思います。
※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)