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価格にびっくり!トンボ鉛筆に聞く、高級シャーペン「モノグラフファイン」に託した“中高生”への思い(4ページ目)

トンボ鉛筆の「モノグラフ」シリーズは、筆記部分の視認性が高く、長い消しゴムも装備した、書くための道具として人気が高いシャープペンシルです。そのハイクラスモデルとして登場したのが「モノグラフファイン」。より高い視認性と握りやすいグリップ、剛性の高い安定感などの細部に渡るこだわりを、開発担当者に聞いてみました。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

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「1210円」という価格に託した思い

リングのパーツ

ノックボタン下にあるモノカラーの青白黒のリングは、実はこのように、それぞれのリングが独立して作られている。色をきちんと合わせたかったのと、塗装に比べカチッとした印象になること、透明感が出ることなどで、手間はかかってもこの方法にしたのだそうだ

機能だけではなく、そういった感触やデザインなども含め、この「モノグラフファイン」は、かなり高級感のある高機能モデルです。なので、価格が1210円(税込)というのは、最初に聞いたとき、あまりに安いのではと思いました。最近では、数千円のシャープペンシルも学生向けに普通に発売されてヒットもしています。

「中高生に買ってもらいたいというのが一番考えた部分です。あと、『MONO』というブランドが、元々ハイクラスのブランドではなくて、ちゃんと使いやすくて汎用的なものを目指しているからというのもあります。だから、高級路線のものをとは考えましたが、最初から価格は1000円前後の価格帯を考えていました。それに、この価格帯のシャープペンシルを使っているユーザーって、よく調べてるし本気で使っている方々なので、本当にちゃんとした価格設定にしないとバレるんですよ。でも、そういう人たちにこそ向けた製品にしたいと思ったんです」と平戸さん。

実際、なかなか細部も凝っています。ノックボタンのすぐ下、本体の軸の端には、MONOカラーである青白黒の3本のラインが入っているのですが、これが塗装ではなくて、青、白、黒それぞれのリングが組み合わされているのです。グリップの下端が少し上がっていたり、クリップが短めなのも個人的には注目ポイントだと思っています。
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