ペットと暮らし始めた8割が「幸福度が高まった」と回答、一方で暮らしはじめて困ったことも…

ペットを飼い始めてから幸福度が上がったと感じている人は、8割を超えるという調査結果があります。幸福度とともに健康になったという方も多くいらっしゃいます。ペットと一緒に暮らす時のメリット、ペットを迎える時の注意点などを解説していきます。

川崎 恵

執筆者:川崎 恵

犬ガイド

ペットを飼うと幸福度が高まる?

ペットを飼うと幸福度が高まる?

経済産業省の調査では、日本でペットとして飼われている犬は610万頭、猫は884万頭とされています。両方ともに減少傾向であるとはいうものの、多くの家で犬や猫を飼っている様子がうかがえるのではないかと思います。

現在犬または猫を飼育している20~60代の男女551名を対象に実施した実態調査(パナソニック調べ)によれば、ペットと暮らすことで得られるメリットともに注意点が浮き彫りになりました。
<目次>

ペットとの暮らしで約8割が「幸福度」がアップ

「ペットを飼い始めて、ご自身の幸福度に変化はありましたか?」という質問に、「非常に幸福度が上がった」(43%)、「まあまあ幸福度が上がった」(41%)と、なんと8割を超える方が幸福度が上がったと感じています。
 
2016年にマンハッタンビル大学心理学研究チームが発表した調査結果によると、19~68才の男女263人のうち、64%が犬、猫、小動物などペットを飼っており、ペットを飼っていない人よりも「生活の満足度が高い」ことが明らかになっています。
 

ペットとの暮らしで健康への変化を感じる人も多い

また、「ペットを飼い始めて、ご自身の健康に変化はありましたか?」という質問に対しては、「非常に健康になった」(18%)、「まあまあ健康になった」(29%)と、47%の方がペットを飼い始めてから自身が健康になったと答えています。
 
ペットと暮らすことで、以下のような変化があるともいわれています。
  • 心身が健康になる
  • 規則的な生活を送れるようになる
  • 心拍数や血圧が安定する
  • 通院頻度や薬の使用頻度が下がる
  • 幸福感が上がり、憂鬱な気持ちが下がる
  • 社会とのコミュニケーション機会が増え、生き甲斐が生まれる
  • ペットの世話をすることで生きる意味が持てる
  • ストレスや不安、恐怖感が軽減する
  • 子どもの成長につながる
  • 学習能力や記憶能力が向上する
  • 孤独感や疎外感が軽減する
  • 高齢者の笑顔が増える
犬と散歩に出かければ運動習慣も身につきますし、ペットを通じて仲間ができて世界が広がることも大いにあることでしょう。ペットが身近にいることで生活にハリや安らぎを感じることができ、自然と幸福度や健康がアップし、充実した生活ができるようになるのではないかと考えられますね。
 

ペットを迎え入れる方法の「変化」、その注意点

ペットとの暮らしは幸福度や満足度が上がるということが調査結果からわかりましたが、もちろんペットも飼い主もお互いに健やかであることも大切な条件です。一緒に暮らしていくペットたちにもストレスの無い環境を提供していく必要があります。

そこで、これからペットと一緒に暮らしていこうとしている人に、知っておいてもらいたいことがあります。

最近では、ペットショップから迎え入れるという方法以外に、保護犬・保護猫を迎える方法をとる人も増えてきているようです。現在飼育しているペットの購入・引き取り方法は、下記のとおりです。
 
もしも、保護犬・保護猫を家に迎えたいと考えている場合、ペットショップから迎える場合とは違う注意点があります。

ペットショップやブリーダーから購入した犬や猫は、人と暮らすことが初めてで、人間との暮らしに抵抗なくなじめることが多いのです。

一方、保護犬・保護猫は人間との暮らしが幸せではなかった場合も多く、一筋縄では信頼関係を築けないこともあります。最初はペットにストレスを与えないように、距離のとり方には充分な注意が必要です。少しずつ歩み寄り、距離を縮めて関係を築いていくのが大切です。絆をつくっていくという、得がたく尊い体験をさせてもらいましょう。
 

ペットを飼い始めてから「気になった」こと

ペットとの生活は、人間だけで暮らす生活環境とは違います。飼い始めてから気になるようになったことを聞くと、以下のような回答がありました。
  • 抜け毛(41%)
  • ニオイ(35%)
  • 温度管理(29%)
  • 鳴き声(28%)
  • 留守番時の不安行動やいたずら(25%)
  • 家具の破損(16%)
上位2つのお悩み「抜け毛」と「ニオイ」に関する対策についての質問に寄せられた回答は、「定期的なブラッシング」(52%)、「定期的なトリミング」(33%)、「空気清浄機などを使う」(25%)の3つが上位となりました。
 
2大悩みそれぞれの具体的な対策についてもご紹介しましょう。

(1)ペットのニオイ対策
ペットのニオイには、体臭、口臭、排泄臭があります。

体臭や口臭対策は、シャンプーやブラッシング、そしてこまめな歯磨きが大切です。これらの対策は、ペットたちの健康を保つためにも大切なケアです。

排泄臭には、部屋の換気が欠かせません。近年の住宅は機密性が高いからこそ、こまめに換気することがペット臭を部屋につけないために大切な対策となります。とはいえ、換気だけではカーテンや家具、洋服に染みつくペット臭を抑えることができません。

ペット臭は、慢性化して自分自身では気づけないことも多いものです。だからこそ、トイレは汚れたらすぐに掃除する、掃除機をかけたり拭き掃除をしたりするなどこまめな掃除が大切です。染み付く前にすばやく脱臭できたり、染み付いたニオイも脱臭できる家電製品を利用することも快適な空間づくりのために非常におすすめです。
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(2)ペットの抜け毛対策
ペットの抜け毛は、こまめなブラッシングとシャンプーが大切です。これら被毛ケアは抜け毛対策としてだけでなく、ぺットの健康状態をチェックできたり、コミュニケーションを育む上でも大切な時間となるので、ぜひ取り入れていただきたいものです。

とはいえ、抜け毛はどうしても起こるもの。部屋に抜け毛が舞ったり、洋服に抜け毛が付着することによるストレスを軽減するために、楽に手間なく掃除できることが大切です。いつでもさっと取り出して使えるなど、ライフスタイルにあった掃除機選びもペットとの快適な生活には大切なポイントだと思います。
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お互いに快適にすごせる場所を整えることで、ペットがもたらす「幸福度」もますます上がっていくのではないでしょうか。

※参考:ペットブームは頭打ち?(経済産業省)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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