人間関係

「大事なことは妻に言えない」男性たちの心理。“論破妻”のド正論に傷つく42歳男性の場合

妻はさっぱりとした性格で、考え方も合理的。仕事もできるタイプだ。ただ、人の気持ちに寄り添うことはあまりしない。だから、発言も正論に聞こえてしまうし、ただ話を聞いてもらいたいだけなのに、悩むより策を講じる意見をされてしまう。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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一番信頼しあって生きていけるはずの相手なのに、「大事なことは妻には言えない」と告白する男性は少なくない。なぜ言えないのか、なぜ関係性を変えられないのか、そんな男性たちに聞いてみた。
妻に話しても、望んだ答えは返ってこない

妻に話しても、望んだ答えは返ってこない

 

うっかり社内の人間関係を愚痴ったら……

「たぶん、うちの妻は僕が仕事のできない人間だと思っている。なんとなく言葉の端々でそう感じます。以前、異動でやってきた上司と相性が悪くて愚痴ったことがあるんですよ。そうしたら妻に『会社は仕事がメインなんだから、人間関係なんてどうでもいい。あなたが仕事ができるなら上司だって認めざるを得ないでしょうに』と言われた。ショックでしたね。妻だって組織で仕事をしているんだから、組織内の人間関係がいかに日常的なストレスになり得るか知っているはず。なのにそういうことを言うのか、しかもかなりの上から目線で。二重にショックでした」

タカヤさん(42歳)はそう言う。それが約10年前のこと。結婚して2年ほどたったころだった。ふたりは共通の友人の紹介で出会い、「ごく普通に」1年半ほど付き合って結婚した。ふたりとも家庭を持ちたいという気持ちが一致したのが大きなきっかけだった。妻の30歳の誕生日前日に婚姻届を出した。

仕事ができて優秀な妻の正論がキツイ

「ところが一緒になってみて初めて、妻は他人の気持ちに寄り添うのが苦手なんだとわかりました。すごく論理的で効率重視。彼女は仕事もできて優秀なんだと思います。感情を引きずることもなく、迷いや悩みもなく物事を判断していく。だから職場の人間関係で悩む僕の気持ちを慮ることもなく、あっさり正論を言うわけです」

もちろん、妻の意見は正しい。だがこれをきっかけに彼は妻に本音を出せなくなった。人は正論を度外視したところで悩むのだ。頭で理解していても、気持ちが納得できないから苦しむ。それを理解してほしい人にバッサリ斬られたら、あまりにもやるせない。

子どもができたとき、妻は実母やベビーシッターなど協力者を確保した上で、産休だけで仕事に復帰した。そういうところも抜け目なくきちんと準備しておく人なのだ。

>子育ても合理的な妻とは根本的に意見がすれ違う
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