レッサーパンダが日ごろ食べるもの、大好物は何?
――レッサーパンダはいつもどんなものを食べていますか?村山さん:レッサーパンダの名前の由来は、ネパールで発見された際、現地人が答えた「ニャリャ・ポンガ(竹を食べるもの)」からきています。
そのエピソードのとおり、レッサーパンダの主食は「竹の葉」で、小動物や野菜、果物なども食べます。
西山動物園では主にモウソウ竹、それ以外に、リンゴやニンジン、ペレットも与えています。春であれば、タケノコを与えるときもあります。
ペレットとは、レッサーパンダなど木の葉を食べる動物に必要な栄養を総合的に固めた飼料で、ドッグフードやキャットフードのような見た目のものです。
――レッサーパンダの食事で気をつけることはありますか?
村山さん:食事は健康管理の基本です。レッサーパンダ個々の食べ物の好みを把握して、日々の食事の様子や体重など、細やかに観察しています。
レッサーパンダは意外と好き嫌いも多い?
――それぞれの好みを教えてください。村山さん:好き嫌いは個体差があります。たとえば、一番好き嫌いがはっきりしているのは「モッチー(オス・8歳)」です。リンゴは大好きですが、ニンジンは苦手です。リンゴやニンジンなどの野菜・果物をペースト状にした「おかゆ」を与えた際も、ニンジンの割合が多いと残しています。他には、春にタケノコを与えますが、見向きもしません……(笑)。
リンゴは、どのレッサーパンダも大好きです。黄色いリンゴよりも赤いジューシーなリンゴを好んで食べるようです。ニンジン好きは、「かんた(オス・5歳)」「たいよう(オス・10歳)」「ライト(オス・10歳)」「ティアラ(メス・8歳)」です。
タケノコ好きは、「たいよう」「かんた」「かのこ(メス・7歳)」です。
「ミンファ(メス・17歳)」は、竹よりも「ミンファのおウチ」に生えている草花が大好きで、自由に食べています。ミンファの若さの秘訣は「サラダバー」かもしれません。 「かんた」は西山動物園内で一番の食いしん坊、何でも食べます!
たとえば、「かんた」以外のレッサーパンダは、ペレットが目の前にあっても、別の場所にリンゴ、ニンジンがないか探して、最後にペレットを食べます。でも、「かんた」は、何でも大好き。目の前にあるペレットを食べて、その後に、リンゴ、ニンジンを探します!
SNS動画でレッサーパンダの食べる姿が確認できる
西山動物園の公式Facebookでは、日々の動物たちの様子を動画で観ることができます。レッサーパンダは人のように、食べ物を手で持つことができます。村山さん曰く「西山動物園のレッサーパンダの利き手は、左右半々」とのことです。
動画では、キラリが右手でリンゴを持ち、パクパク食べている様子、ティアラが左手でニンジンを握りしめモクモク食べている様子をそれぞれ見ることができます。
また、食べ物を「フィーダー(給餌器)」や運動場内に隠して、レッサーパンダに探させながら時間を掛けて食べてもらう工夫もされています。巧みに手を使い、フィーダーを揺すったり、穴に手を入れたりする様子はとてもかわいく癒されます。
鯖江市西山動物園の情報
・所在地:福井県鯖江市桜町3丁目8-9・開園時間:午前9時~午後16時30分
・入園料:無料
・休園日:毎週月曜日 月曜日が祝日の時はその翌日
参照:鯖江市西山動物園
また、西山動物園の公式Facebookでは、日々のレッサーパンダの様子も配信されています。