「日本一小さい動物園」「レッサーパンダの実家(ホームタウン)」で知られている西山動物園には、かわいいレッサーパンダたちがいます。どの子も個性があり、愛らしい仕草で、来園者を迎えてくれます。
レッサーパンダは、見た目のかわいさが際立つ動物ですが、どんな個性があるのでしょうか?
鯖江市西山動物園の飼育担当の村山さんが詳しくお話してくださいました。
御年17歳、まだまだ元気な「ミンファ」
2006年6月生まれの17歳。2008年3月に市川市動植物園からやってきました。2014年~2019年は神戸市立王子動物園で過ごしました。王子動物園では、次に紹介するティアラを産んでいます。西山動物園は、どのレッサーパンダも「美形」ですが、その中で並外れて「器量よし」として有名なのがミンファです。御年17歳ですが、目の輝き、毛並み、体格、どれも衰えを感じさせない堂々たる姿に、喜ぶファンも多いそうです。
若い頃のミンファは、好奇心旺盛で、運動神経がズバ抜けてよく、巧みに爪を使う頭脳派であったため、脱走劇を繰り広げ「脱走の女王」としても有名です。
ミンファの脱走騒ぎについては、動物内の施設「レッサーパンダのいえ」のギャラリーに詳しく説明したパネルがあります。
そんな飼育員さん泣かせのミンファは、とても人気が高く、西山動物園には、全国からミンファに会いに多くの人々がやってきます。
母の「脱走癖」を受け継いだお転婆さんの「ティアラ」
2015年7月生まれの8歳。2016年3月に神戸市立王子動物園からやってきました。お母さんはミンファで、その美貌を譲り受けています。またミンファと同じく、運動神経が抜群、好奇心旺盛です。西山動物園にやってきた2日後に飼育展示場の堀を飛び出し、約3時間の大冒険を繰り広げるという「脱走癖」も受け継いだお転婆さんです。大好きな竹を筒から抜き、高い所に持って行って食べるという独特の癖があります。
雨に濡れるのが好き!?「モッチー」
2015年6月生まれの8歳。生まれも育ちも西山動物園です。ニーコ、レイファのお父さん。モッチーは、もちっとした幼児体形が特徴。木の上でスヤスヤ眠っている姿がかわいらしく、女性に人気が高いです。モッチーは、雨の日にテンションが上がり、運動場内(屋根なし)を走りまわっていることがよくあります。また、びしょ濡れで木の上で寝ていることもあります。
「落ち葉プール」で背泳ぎが得意な「まつば」
2014年7月生まれの9歳。2018年3月に静岡市立日本平動物園からやってきました。愛くるしい狸顔で、若々しく見えます。ニーコ、レイファのお母さん。
普段はおとなしいですが、落ち葉を集めた「落ち葉プール」で背泳ぎする姿が注目を集めています。
雪が大好きな双子「ニーコ(メス)・レイファ(メス)」
ともに2019年7月に西山動物園で生まれた4歳の双子。お父さんはモッチー、お母さんは、まつばです。レイファは、他のレッサーパンダに比べ、顔が白く、柔らかな印象が特徴。ニーコは、お父さんのモッチーによく似て、写真では区別がつかないと言われています。2頭とも、まつば譲りの「落ち葉プール」での背泳ぎを楽しんでいます。冬になると、雪の中で2匹仲良く戯れる姿が目玉です。鯖江市西山動物園の情報
・所在地:福井県鯖江市桜町3丁目8-9・開園時間:午前9時~午後16時30分
・入園料:無料
・休園日:毎週月曜日 月曜日が祝日の時はその翌日
参照:鯖江市西山動物園
また、西山動物園の公式Facebookでは、日々のレッサーパンダの様子も配信されています。