特筆すべきは、レッサーパンダの繁殖。日本国内の動物園の中でも有数の実績があり、日本各地に移動しています。そのため「レッサーパンダの実家(ホームタウン)」としても有名です。
鯖江市西山動物園は日本一小さな動物園でレッサーパンダの繁殖で有名。この2つが分かったところで、飼育担当の村山さんに、さらに詳しく動物園の魅力をお聞きしましょう。
ようこそ「レッサーパンダの実家(ホームタウン)」へ!鯖江市西山動物園ってどんな場所なの?
――西山動物園はとてもアットホームな動物園ですが、どんな動物がどのくらい飼われているのでしょうか?村山さん:哺乳類が4種36頭、鳥類が7種19羽、合計すると11種55頭・羽です。とてもこぢんまりした規模といえますが、レッサーパンダ、シロテテナガザル、フランソワルトン、タンチョウなどの世界的にも希少な野生生物の飼育、繁殖を行っています。
詳しい動物の種類と頭数は、西山動物園の公式サイト上にも掲載していますが、以下のとおりです。
【哺乳類】
・レッサーパンダ:14頭
・フランソワルトン:6頭
・シロテテナガザル:6頭
・ボリビアリスザル:10頭
【鳥類】
・キンケイ:2羽
・ギンケイ:3羽
・タンチョウ:2羽
・インドクジャク:2羽
・ハッカン:2羽
・コサンケイ:2羽
・チャボ:6羽
●西山動物園の全体像を園内マップで確認
次は西山動物園の全体像を、西山動物園の公式サイトに掲載されている「園内マップ」で確認してみましょう。入口から、「園内全体が見渡せるぐらい」のかわいらしい規模と思っていただくとよいででしょう。 入口から少し歩いたところにある「レッサーパンダ舎」は、屋根のない公園部分と屋内スペースがあります。公園部分では、手が届きそうな距離でレッサーパンダを見ることができます。
――間近で、レッサーパンダを見ることができますが、注意されていることはありますか?
村山さん:レッサーパンダが木に登ったり、走り回ったりする様子は、とてもかわいいので、近くで見ていただくのが一番だと思います。とはいえ、レッサーパンダは、木登りが得意で、動きも素早く運動神経の良い動物です。構造物と木の枝は、常に1.5~2mの間隔をとるよう注意しています。
●「レッサーパンダのいえ」 はどんな場所?
「レッサーパンダ舎」の少し奥には、「レッサーパンダのいえ」があります。2016(平成28)年3月にオープンした「レッサーパンダのいえ」は、施設内の天井が8mもあります。
――レッサーパンダはもともとこんなに高い場所で生活しているのですか?
村山さん:レッサーパンダは高い所が大好きです。野生でも、木の上で暮らしています。ここでは、レッサーパンダの野生での暮らしぶりを身近に体験していただけるよう、地上3~5mに回遊できる遊具やブリッジを作りました。人の頭上を歩くレッサーパンダの悠々とした姿を見ることができます。
――また、「レッサーパンダのいえ」では、レッサーパンダを見るだけでなく、それ以外のいろんな情報に接することができますね。
村山さん:ギャラリーを設けており、レッサーパンダの生態をパネルで紹介しています。必見なのは「レッサーパンダの家系図」。レッサーパンダの個体同士のつながりを家系図で紹介したもので、西山動物園で生まれたレッサーパンダが全国のいろんな動物園で活躍しているのが一目でわかります。西山動物園が、「レッサーパンダの実家(ホームタウン)」と言われている理由がご納得いただけるのではないでしょうか。
鯖江市西山動物園の情報
・所在地:福井県鯖江市桜町3丁目8-9・開園時間:午前9時~午後16時30分
・入園料:無料
・休園日:毎週月曜日 月曜日が祝日の時はその翌日
参照:鯖江市西山動物園
また、西山動物園の公式Facebookでは、日々のレッサーパンダの様子も配信されています。