「本みりん」「みりん風調味料」「みりんタイプ調味料」の違い
一般的に「みりん」と呼ばれる調味料は3種類に分けられる
Q:本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料の違いって?
一般的に「みりん」と呼ばれる調味料ですが、細かく見ていくと原料や製法によって3つのタイプに分けられており、料理に合わせて使い分けることができます。大きな違いはアルコールを含むか含まないかです。「本みりん」は14%前後のアルコールを含み、価格は少し高めであり、20歳以上でないと購入することができません。料理に使用するときには、火を通してアルコールを飛ばす必要があります。
「みりん風調味料」はアルコールが1%未満となっており、本みりんよりも安く購入できます。原料に水あめなどの糖類を多く含むため、甘味を強く感じられるのも特徴です。
「みりんタイプ調味料」には、本みりんやみりん風調味料には含まれていない塩分が含まれています。
Q:本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料に味の違いはある?
本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料は原料が異なるため、風味にも違いがあります。「本みりん」の原料は、米、米こうじ、焼酎です。これらの原料が生み出すコクとまろやかな甘み、芳醇な香りが特徴になっています。
「みりん風調味料」は、水あめと米や米こうじの醸造調味料、酸味料を原料としており、甘味を強く感じられます。アルコールを含んでいないため、加熱をしなくてもいいという便宜的なメリットも。
「みりんタイプ調味料」は、みりん風調味料の原料に加えてアルコールや食塩が使われています。そのため、本みりんのようなまろやかさや旨味をつけられることが特徴です。一方、塩分が含まれているため、醬油や食塩と合わせて使う際には気を付けましょう。
Q:3種類の「みりん」はどうやって使い分けたらいい?
それぞれ原料や特徴が違いますので、その違いを活かして普段の料理に使い分けていけるといいですね。肉じゃがなどの煮物をするときに、煮崩れを防止したり、味を染みこみやすくしたりするのがアルコールを含む本みりんとみりんタイプ調味料です。みりんタイプ調味料には塩分が含まれているため、他の調味料とのバランスを見ながら使いましょう。
冷菜の味付けに使いたいときや、めんつゆを作るときには、加熱しなくても使えるみりん風調味料が適しています。また、アルコールが含まれていないため、アルコールを飛ばすための加熱が必要ありません。時短にも便利といえるでしょう。
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