メルカリで最近よくあるトラブル事例とは?
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年で「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが、最近メルカリで見られるトラブル事例とその対策を紹介していきます。
出品者と購入者に関わるトラブル:商品の入れ違い「テレコ」
メルカリでは複数の商品を出品して、ほぼ同じ時期に購入され、同じタイミングで発送する場合もあります。荷物のサイズや重さが似ていると発送の際の伝票を貼り間違えてしまい、送り先が違ってしまうことがあります。これを「テレコ」といいます。<対応>
配送の途中で間違いに気が付いた場合、対応は配送方法によって異なります。
■メルカリ便の場合
メルカリ便の場合は、途中で商品を引き戻すことができません。購入者に間違って発送してしまったことを伝え、返送してもらいます。この際、商品着払いで出品者の元に送ってもらいましょう。
■メルカリ便以外の場合
メルカリ便以外を利用した場合は、配送会社に連絡をして、配送を中止して戻してもらえるかを確認します。もし不可であれば購入者に届いた後、着払いで送ってもらいましょう。
テレコを防ぐには、荷物の中身が分かるようにメモを貼っておいたり、小さく書き込んだりするのがおすすめです。発送すべき商品が複数ある場合には、発送の手続きのときに分からなくならないように、発送するコンビニを変えるのもひとつの方法です。
参考:メルカリで複数発送時によくあるトラブル「商品のテレコ発送」はどうすれば防げる? メルカリ&ヤマト運輸に聞いた対処法
出品者に関するトラブル:偽物とすり替えのトラブル
高額なブランド商品などに見られるトラブルで、以下のような流れで発生します。購入者が商品を購入
↓
出品者が発送し商品が購入者に到着
↓
購入者から返品したいと連絡
↓
返品に応じて商品が送られてきたら偽物だった
<対策>
メルカリでは「ノークレーム」「ノーリターン」を禁止行為にしている為、出品者は返品を拒否することができません。万が一偽物が送られてきても出品した商品との違いが分かるように、本物の証明ができる刻印や傷、汚れなどの写真を撮っておきましょう。
購入者に関するトラブル:先に受取評価を求める
メルカリの取引が無事に完了するかどうかは、購入者からの受取評価が重要となります。商品が到着して中身を確認した後で受取評価をしますが、出品者が商品到着前に受取評価を求めるケースもあります。受取評価をしたら出品者も購入者を評価するので、取引自体は終わっていることになります。もちろん商品に問題がないことを認めていることになるので、届いた商品に大きな問題があったり届かなかったりした場合に、出品者にクレームが言えなくなってしまいます。
<対策>
万が一出品者から受取評価を求められても、絶対に応じてはいけません。そして、こんなことがあったとメルカリ事務局に報告をしておきましょう。
購入者に関するトラブル:自動取引完了を使ったトラブル
メルカリでは出品者が発送通知をした後、自動的に取引を完了する仕組みがあります。条件は以下の2点です。1. 発送通知をした8日後の13時以降
2. 購入者の最後の取引メッセージから3日後の13時以降
一般的には発送通知があっても、商品がなかなか届かないとなったら、購入者は出品者に連絡をします。しかし、まれに気にしない購入者もいます。しかも発送した後8日が経過していて、購入者の最後の取引メッセージから3日後には自動的に取引が完了してしまうわけですから、気づいたら取引が終わっていた!ということもあり得ます。
最近、この仕組みを利用したトラブル(詐欺)がメルカリ上で起きているようです。出品者は商品を発送していないのに発送通知をして購入者の様子をうかがい、あわよくば取引を自動的に完了させてしまうのです。
<対策>
これを防ぐには、購入した商品の配送状況を確認して、もし届かないようならば出品者に連絡をしましょう。あまりにも遅い場合にはキャンセルをしてしまいましょう。
メルカリの取引は、ほとんどが無事に完了しているものの、今回紹介したようなトラブルが起きているのも事実です。自分はトラブルに巻き込まれないと思うことなく、「おかしいな」と思ったらメルカリ事務局に連絡をしたり、キャンセルの手続きをしたり、対応していきましょう。万が一のことが起きた後でもできることはあります。焦らずに冷静に対処していきましょう。