ある企業で管理職を務めるマサミさん(48歳)は、「最近、ときどきふとむなしい気持ちになることがある」と言う。
「みんなができること」ができなかった人生……
どんどんネガティブワールドに入っていくマサミさん。ただ、彼女は分かっているのだと思う。足りないものを数え上げても決して幸せな気持ちにはなれないことを。それでも足りないものに目がいってしまうから苦しいのだ。年を取ると、持っているものといないものとの違いが歴然としてくる。それは生きていくことの残酷さでもあるのかもしれない。
原案:亀山早苗
マンガ:金子べら(@bera_kaneko)