そもそもコーレグースとは何?
コーレグースとは、ピリッとした辛さが特徴的な沖縄の調味料です。作り方は簡単で、泡盛に島唐辛子を入れておくだけ。家で手作りのコーレグースを使っているという沖縄人も、珍しくありません。一般的には、そば屋や食堂の卓上に常備されていることが多く、沖縄そばなどにちょい足しして使います。コーレグースを使いすぎると酔ってしまう?
コーレグースは泡盛に島唐辛子を漬け込んで作るため、あまり使いすぎると酔ってしまうという人も。沖縄そば屋などでは、車で来店している人や小さな子ども連れの人に、使用の注意を呼びかけているところもあります。しかしながら、コーレグースはかなり辛いものなので、酔うほど大量に飲むということは、極めて難しいと思います。また、沖縄そばに垂らすのは、2~3滴が適量で、他の料理に使う場合も同じく。
さらに、通常は長時間漬け込んでから使用するので、アルコールが飛んでいることもあります。気を付けるに越したことはありませんが、数滴垂らして直ちに酔うということは考えにくいと思います。ただし、アルコールが苦手な人は注意してくださいね。
コーレグースはハワイや中国とつながりがある?
コーレグースの起源ははっきり分かっていませんが、ハワイから帰郷した沖縄移民が持ち帰ったチリウォーターを真似て、誰かが作ったのではないかともいわれています。また、昔は「コーレグースジャキ(沖縄では酒をザキやジャキと訛って発音することがあるため)」と呼んでいたそうですが、この名前の由来もはっきり正しい裏付けがあるわけではありません。一説では、唐辛子が高麗から沖縄に伝来したことから、高麗胡椒が訛ってコーレグースとなったなどという説もあります。
コーレグースは何に使うの?
コーレグースの用途としてよく知られているのは、沖縄そばの薬味としてですが、沖縄では他にもいろいろなシーンで使われています。
例えば、島豆腐やサラダ、ラーメンなどの薬味にしたり、料理の隠し味にしたり。さらに、刺身を食べるときの醤油に少し加えたり、ビールに数滴入れたりするというツワモノもいます。筆者は、ペペロンチーノのパスタを作るときの隠し味にも使っています。
コーレグースを家で作ってみたいという人は、沖縄で島唐辛子と泡盛を購入し、瓶の中に入れて10日間以上寝かせてください。少し酢を加えてもおいしく仕上がります。泡盛のメーカーは問いませんが、古酒(クース・数年間熟成させた泡盛)を使うと、よりまろやかな味わいになりますよ。
今回はコーレグースについて紹介してきました。コーレグースは、沖縄のスーパーやお土産店で簡単に手に入ります。いろいろな料理に合う万能調味料ですので、ぜひ一度トライしてみてくださいね。