節目の年齢に焦ってしまうとき、どうしたらいい?
人生にはタイミングがある
「30歳までに結婚する」「40歳までに起業する」など、目標を持つのは悪くありませんが、物事にはタイミングがあります。結婚をするにしても、もしかしたら、31歳のときに“運命の相手”と出会うことだってあるかもしれません。もし「30歳までに結婚しなければいけない」と自分を追い込んでしまうと、判断力が弱まって残念な人と結婚してしまい、5年後には離婚という結果にもなりかねません。
適したタイミングは、前もって「何歳までに」と決めた年齢のはずがありません。また、自分自身も、数年後には人生観や価値観が変わってしまっていることもあります。
目標はあくまでも目安。その都度、現状を見て「今の自分が欲しいと思うもの」「今の自分につかめるもの」をきちんと見つけ、手に入れていったほうが堅実でしょう。
統計データに振り回されず、自分の個性を生かした人生を作ろう
世の中には、色々な統計データがあります。例えば、婚活の場合は「何歳以上になると結婚しにくい」など。でも、世の中には60代で結婚する人もいます。たとえ60歳以上で結婚する人の割合が数パーセントであっても、自分がその数パーセントの中に入るかもしれないのです。みんな同じ顔と性格のクローン人間であれば、その統計通りになる可能性は高いですが、誰もがこの世界で1人しかいない“オリジナルの存在”です。そのオリジナルの者同士が出会って、どんな関係性を築くのか、なんてことは誰にも予想ができません。
つまり、あなたはあなたの個性を生かし、“自分のオリジナルの人生”を作っていくしかないのです。統計に惑わされず、たとえうまくいかない可能性が高くても、「自分は少数派の方に入れるかもしれない」という気持ちで、日々、自分の魅力と実力を磨き、チャレンジしていった方がいいでしょう。
加齢と寿命には個人差がある
加齢も寿命も個人差があります。例えば、「28歳のAさんよりも、32歳のBさんのほうが若々しくて体力がある」なんてこともあります。そう考えると、「年齢」は数字にすぎません。39歳だから「39歳の老け方」をするわけではないのです。そんなことよりも、日々若々しくいるために、運動をしたり食べ物に気を付けたりしながら、自己メンテナンスをしていき、「いくつになってもチャレンジできる自分でいること」の方が大切です。
加齢とともに「得られるもの」もある
「年齢を重ねること」をネガティブに感じている人は少なからずいますが、加齢と共に「得られるもの」もあります。例えば、内面の成長をすることで、生きやすくなる人もいます。ちょっとしたことでは動じないほど、精神がたくましくなったり、自分の感情に振り回されにくくなったりすることで、トラブルが起こってもすぐに対処できるようになったりすることも。さらに、ビジネスの面では、キャリアを積めば積むほど、仕事がやりやすくなることもあります。若い頃は、“小娘(小者)扱い”をされて、提案をしても聞いてもらえなかったのに、ある程度の年齢になり、経験を積むことで、受け入れられやすくなることもあるのです。
「経験に基づく知識と知恵」は、“経験者ならではの武器”となります。いくら情報を調べられる時代になったとはいえ、「どの知識が役立つのか」の判断は、経験がものをいうことはあるでしょう。
年齢を重ねることを恐れる必要がないほど、魅力と実力を高めよう
もちろんこれらは、自分を磨いていなければ難しく、そのままでは月日と共に体力も能力も魅力も低下するだけのこと。その後も生きやすくなるためには、日々学び、成長することが大切なのです。つまり、「年齢を重ねることを恐れる必要がないくらいに、自分の魅力と実力を高めていくこと」が大事だということ。その結果、“若い頃とは違う幸せ”を掴めることもありますよ。