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子どもにiPhoneを貸す前に…設定アプリからすぐできる「セキュリティ対策」のすすめ

小学生の娘に、一時的に筆者のiPhoneを貸し出すことに。そこで、iPhoneにいくつかの機能制限を設けて、課金や購入を制限。パスコードの変更や、アプリの削除/追加などができないよう、iPhoneのセキュリティを強化しました。

ばんか

執筆者:ばんか

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小学生の娘に安全に貸し出すため行ったセキュリティ対策

小学生の娘に安全に貸し出すため行ったセキュリティ対策

筆者はiPhoneを2台持っています。メインで使用しているiPhone 12 Pro Maxと、中古で購入したiPhone 8です。

iPhone 8を手に入れたことに、明確な目的や意味はありませんでした。ただ、撮影用のカメラや、自宅用のサブ端末として、あったら便利かなぁというぐらいの感覚です。

そんなとき、娘と妻がふたりで泊まりに出かけることになりました。小学3年生にもなって、ちょっとずつ “ませて” くる年ごろ。写真を撮ったり、ゲームをしたり、調べ物をしたりしたいので、iPhone 8を貸してほしいとの相談を持ちかけられました。

貸し出すこと自体に抵抗はありません。ですが、筆者のアカウントで登録しているiPhoneですので、勝手にあれやこれやと使われてしまうと困るものもあります。

そこで、iPhoneにいくつかの機能制限を設け、勝手に課金や購入ができないよう制限。パスコードの変更や、アプリの削除などもできないよう、iPhoneのセキュリティを強化したのでした。
 

機能を制限したいときは「コンテンツとプライバシーの制限」をオンに

iPhoneには標準的な機能として、iPhoneにおけるさまざまな機能について制限を設けられるようになっています。

1.
設定アプリを開き、「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。
「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」

「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」


2.
「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにすると、iPhoneの機能を細かく制限することが可能になります。
各種機能に制限をかけられる

各種機能に制限をかけられる


3.
管理者であるあなた以外が設定を変更できないように、4桁の数字による「スクリーンタイムパスコード」はぜひ設定しておきましょう。
スクリーンタイムパスコードを設定

スクリーンタイムパスコードを設定

それでは、筆者が娘にiPhoneを渡す際に行った、具体的な制限事項についてお話しします。
 

対策1. セキュリティの強化

まず最初に行ったのは、iPhoneにおける機能制限です。大抵のことは大目にみるぐらいの度量で考えていますが、勝手にお金を支払うことや、iPhoneが使えなくなるようなことは避けねばなりません。

■アプリでの課金、購入をできないようにする
まず、有料アプリの新規購入や、アプリ内での課金をできないようにします。

「コンテンツとプライバシーの制限」の画面から「iTunesおよびApp Storeでの購入」を選択。一覧の中から「インストール」「Appの削除」「App内課金」の3項目を「許可しない」にしました。
アプリの購入や課金をできなくする

アプリの購入や課金をできなくする


■パスワードを必ず求めるようにする
もし「自分も使うから、一切できなくなるのは困る」という場合は、上記3項目は「許可」でいいので、「パスワードを要求」の「常に必要」にチェックをいれましょう。

こうすることで、アプリの購入/削除/課金に対してパスワードの入力が必要になります。
パスワードを要求するようにする

パスワードを要求するようにする


■パスコードの変更
もしパスコードを勝手に変更されてしまうと、その後、iPhoneを使えなくなってしまうかもしれません。

そういうトラブルを避けるため「パスコードの変更」は「許可しない」にしておくと安全です。
パスコードの変更を許可しない

パスコードの変更を許可しない

 

対策2. 触られたくないアプリの設定

次にアプリの設定です。NotionやEvernoteなどのメモアプリを見られたら困りますし、LINEやGmailなどのコミュニケーションアプリも勝手に開かれたら大変です。

そこで、使用できるアプリを制限する必要がありました。

■許可されたApp
「許可されたApp」を選択すると、iPhoneにおける標準的な機能についての使用制限をかけられます。「iTunes Store」や「ウォレット」など、お金が関わるようなアプリは、許可しないほうが無難かもしれません。

「コンテンツとプライバシーの制限」から「許可されたApp」を選択。すると、使用できるアプリを限定することができます。
許可されたアプリを設定

許可されたアプリを設定

アプリにはそれぞれ「対象年齢」というのが定められています。たとえば筆者が好きなゲームである「Dead by Daylight」などは、暴力的な表現も含まれるため、対象年齢は17歳以上(17+)となっています。

1.
「コンテンツとプライバシーの制限」から「コンテンツ制限」→「App」と進めば、アプリの年齢制限に応じて使用できるアプリを限定することができます。
アプリを利用できる年齢を設定する

アプリを利用できる年齢を設定する


2.
「許可しない」を選択すると、標準アプリ以外のすべてが非表示となり、使用できなくなります。
許可しない」を選択すると、利用できないアプリは非表示になる

「許可しない」を選択すると、利用できないアプリは非表示になる


■ディスプレイから隠すという方法もあり
「まだ子どもが小さいから、とりあえず目に見えないところに隠しておければ良い」ということであれば、ディスプレイから非表示にしてしまう方法もあります。

iPhoneのホーム画面は複数パターンを用意することができます。作成したホーム画面を削除せず、非表示にすることもできるので、この機能を活用するのも手です。

詳しい手順は以下の記事で、iPadを例にご紹介しています。

▶参考記事:

子どもに「iPad貸して」と言われて困ったときに使える、とっておきの対処法 [iPhone] All About


■Safariのセキュリティを強化する
調べものをしたりするのに、WebブラウザであるSafariはきっと、使えなければ不便でしょう。なので「許可しない」というわけにはいかないのですが、子どもが使用することを前提とした設定にはしたいところです。

「コンテンツ制限」から「Webコンテンツ」を選択。「成人向けWebサイトを制限」にチェックを入れておけば、とりあえずは安心できます。
Safariで成人向けコンテンツを表示させない

Safariで成人向けコンテンツを表示させない

 

将来、子どもが自分のiPhoneを持つときは

いずれ娘も大きくなって、スマートフォンを持つようになる日が来るでしょう。そんなとき、最初からすべての機能を許可するのではなく、「ネットリテラシー」「ネットコミュニケーション」を学ばせながら徐々に制限を解除していけたらなと思います。

iPhoneは機能を細かく制限することができるので、親としても安心して持たせることができますね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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