幸福度が高い夫婦の共通点
『グッド・ライフ』では老年期(66歳以降)に関しての調査についても書かれています。80代の夫婦に8夜連続で電話をかけ、夫と妻別々に質問をしたというではありませんか。体調やその日にあったこと、配偶者や他者とどれだけ時間を過ごしたかなど。健康の問題を何がしかかかえている世代の夫婦です。腰が痛い、膝が痛い、喉が痛い。食事がうまく飲み込めなくてむせる。老後にとてもよくある状況です。しかし“仲がよい夫婦”は身体の痛みが強い日でも幸福度が下がらなかった、幸福な結婚生活のおかげで痛みの強い日も彼らの心は守られていた、と分析されました。
夫婦の間の無駄は「夫婦間エクササイズ」宝庫
これから100歳まで生きる時代です。30代や40代の頃に夫婦間エクササイズに取り組まなければ「膝が痛くて、心が寂しくて、幸せじゃないと感じる孤独シニア」になってしまいそうではありませんか。夫婦の間ではコストパフォーマンス、タイムパフォーマンスという概念は捨てて「無駄なこと」でもやってみましょう。花を買う、居酒屋に誘う、パジャマをおそろコーデにする、子どもをあずけて遠出してみる。夫婦にとって無駄なことは考え出せばキリがありません。エクササイズの宝庫です。
相手を空気みたいに感じる、一人になりたいと思ったときがエクササイズの始め時。我々は伸びしろがある夫婦関係なのだと自覚し、幸福度を上げるきっかけにしてください。