ダイヤモンド・プリンセスとは? 長崎生まれのプレミアム船
ダイヤモンド・プリンセスは、長崎生まれのクルーズ客船で、2014年から日本発着クルーズを実施(コロナ禍を除く)しています。日本語に対応しており、展望浴場「泉の湯」や本格的な寿司レストランがあるなど日本人向けのサービスが充実し、ホスピタリティもきめ細やか。夫婦からファミリー、ハネムーナー、グループまで、あらゆる層におすすめしたいバランスのいい客船です。 来春2024年の日本発着クルーズも日程が決まり、現在申し込みを受け付け中。早期予約割引も11月末まで実施しています。お得に手配ができるこの機会に乗船の検討をしてみては?7日間のクルーズがなぜ安い? お値段なんと5万8000円!
今回は、GW明けのダイヤモンド・プリンセスのクルーズに、80代の父母と大学生の息子と一緒に大人の3世代旅行で乗船しました。実は息子が中学1年生のときに同じメンバーで乗船したことがあり、親孝行をかねてのリピート乗船です。横浜港を出発し、長崎、韓国の済州島、鹿児島へ寄港し、最後は神戸港に到着する7日間のクルーズに乗船したのですが、なんとそのお値段、ひとり5万8000円(港湾税1万2150円&チップ16ドル/泊などが別途必要)。これは内側客室ですが、バルコニー客室利用の父母はひとり9万8000円でした(別途港湾税&チップ)。いずれも破格ですが、なぜこんなに安かったのでしょうか。 一つは、発着地が異なる(船を旋回させるための区間)クルーズは、もともと料金がリーズナブルに設定されていること。加えて申し込んだのは3月で、乗船まで2カ月を切る時期だったこと。「直前割」のキャンペーン価格で手配できたからなのです。
ダイヤモンド・プリンセスに限らず、クルーズは、早めの申し込みで値引きとなる「早期割」、出発日が近くなると安くなる「直前割」、さらにオンボードといって、乗船中に次のクルーズ予約をしたり、期間限定で「船上で利用できるお小遣い」がもらえるキャンペーンを実施することが多くあります。各料金によって、サービスやキャンセル料の発生などに違いがあるので、条件をしっかり確認して、お得に手配をするといいですね。
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客室はどこにする? ダイヤモンド・プリンセスの内側客室の居心地は?
窓を開ければ潮風が感じられる開放感は、クルーズの醍醐味。予算に余裕があればバルコニー客室がおすすめです。 料金を抑えて……というのなら、内側客室も検討を。ダイヤモンド・プリンセスの内側客室は、窓はありませんが、広さもクオリティも十分で、鏡などで圧迫感がないように配慮されています。日中は360度大海原のパブリックスペースでアクティブに過ごし、客室は寝に帰るという方にはコスパがよくおすすめ(消灯すれば暗くて、よく熟睡できるという声もあります)。 大きな船は、各施設へのアクセスも大事です。船の中ほどの客室だと、どこへ行くのにもアクセスがよく便利です。クルーズ代には何が含まれる? オプションは付けたほうがいい?
クルーズ代金には、客室、寄港地までの移動、エンターテインメント、アクティビティ(ショーの観覧・プールの利用など)、食事(ビュッフェのほか、メインダイニングでのコース料理など)が全て含まれています。 ダイヤモンド・プリンセスでは、ビュッフェコーナーにコーヒーやお茶、レモネード(以上無料)が用意されており、それ以外のソフトドリンクやアルコールは有料です。オールインクルーシブなので、基本的に船内で使うお金は飲み物代やお土産代ぐらい。お財布を気にせず楽しめます。 なおプリンセス・クルーズには、チップやWi-Fi、アルコールドリンクや有料レストランなどがパッケージになった「プリンセス・プラス」「プリンセス・プレミア」というオプションがあります。Wi-Fiを利用し、アルコールもそこそこ飲むという方は、特典も多く自由気ままに楽しめるので検討してもいいでしょう。 アルコール15杯が無料のほか、ミネラルウォーターやソフトドリンクは無制限(無料)。ノンアルコールカクテルなどもあってお得です。ただし全クルーズ日数分の購入費が必要なこと、同室の全員の申し込みが必要であること、一部除外のドリンクがあることなども加味して検討を。IT化が進む。「メダリオン」×「アプリ」で便利に
非接触対応の一環として、プリンセス・クルーズではIT化が進んでいます。「メダリオン・アプリ」は、初期登録が少し面倒ですが、使いこなすと非常に便利。登録手順の解説動画などもあるので、まずはチャレンジしてみましょう(ただ難しい場合は、無理に登録せずとも乗船はできます)。実際にIT化で、どんなことができるようになったかを少しご紹介しておきます。<クルーズカードではなく位置情報付帯のメダリオン>
船内の客室の鍵と船内精算、身分証明を兼ねたクルーズカード。プリンセス・クルーズでは直径約3センチのメダル(メダリオン)へと進化しています。
メダリオンには位置情報があり、客室の鍵も触れることなく、近づくと自動で解錠されます。非接触で衛生的な上、両手がふさがっていても自動で解錠、客室案内板が光って教えてくれるので部屋を行き過ぎたり迷うこともなく便利です。
<同行者はどこにいる? アプリで検索できる>
同行者だけではなく、船上で仲良くなった人なども、双方で登録をすることで居場所の検索ができます。例えばビンゴ大会へ行くと言っていた両親に合流をしようとアプリを見ると、会場となっているラウンジのどのあたりに座っているかまでプロット表示されます。これがあれば船内でのすれ違いや、「どこに行ったか分からずイライラ」ということも少なくなります。
ちなみに、アプリの登録には戸惑った80代の父も、この機能は「便利だなあ」と使いこなしていました。
<好きな場所へ飲み物や食事をデリバリー>
アプリを利用すれば、今いる場所へドリンクやスナックのデリバリーも可能。客室はもちろん、夕日がきれいなデッキチェア、ワーケーション中のデスクなど、手が離せないときもアプリで簡単に依頼ができます。
プリンセス・プラス(プレミア)などオプションを購入している場合には、ドリンクやデリバリーの料金もかからず、かなり使い勝手が良く病みつきになります(プランにより一部有料)。
<メイン・ダイニングの夕食を予約>
ダイヤモンド・プリンセスは、複数のメイン・ダイニングがありますが、「アプリ」ではそれぞれの空き情報を見ながら予約、当日でも空きがあれば変更などもできます。メダリオンの情報がスタッフにも共有されるので、レストラン受付では「キャビンナンバー〇〇のKAZUKO?」と出迎えられ、飲み物のオーダーも「KAZUKO MURATA? OK?」という感じで、先回りして確認をしてくれるのでスムーズ。
<快適なWi-FiでZoomや動画もOK! ワーケーションも>
数年前は、クルーズ船ではネット環境が整わないのが普通でした。最近の船は船内Wi-Fiが提供され、インターネット(有料:1デバイス14.99ドル/日)も申し分なく快適に使えます。ダイヤモンド・プリンセス乗船中にZoom会議もしましたが、スムーズで全く問題なし。行程がどうしても長くなるクルーズですが、船の上でワーケーションができれば乗船機会も増えるのでは? 他にも船内にはデジタルサイネージがあり、現在地や自分が行きたい場所へのアクセス、船内アクティビティなども閲覧することができます。大きな画面で見やすく操作もしやすいので、スマホが苦手な方はこちらを活用するのもいいかもしれません。
食事のクオリティが高い! 時には有料レストランやルームサービスも
外国船の中でも料理の評判がいいダイヤモンド・プリンセス。メイン・ダイニングでは夕食時にコース料理が提供され、前菜・スープ・サラダ、メイン、デザートまで、複数のメニューから好きなものを好きなだけオーダーすることができます。 ビュッフェやメイン・ダイニングでの食事は、クルーズ代金に含まれており、これだけでも十分。ただ記念日やちょっと贅沢にという場合には、チャージを払って利用できるスペシャリティレストランや、スパークリングワイン(ハーフボトル)が付いたデラックスブレックファストも利用してみると記念になっていいですよ。 なおビュッフェや朝食では、和食の提供もあり、有料ですが寿司レストラン「海」もおいしいと評判。日本食が恋しくなっても船内でいただけるのはうれしいポイントです。充実のキッズセンターで子どももウェルカム! 旅育にもgood
最近はファミリーにもクルーズが人気ですが、ダイヤモンド・プリンセスにもキッズセンターがあり、子どもの年齢に応じて柔軟にクラス編成をし受け入れをしてくれます(無料)。 多国籍な子どもやスタッフと触れ合うことで多様性を感じ、子ども目線で楽しめるプログラムが用意されるなど、旅育にもクルーズはもってこい。楽しみすぎてキッズセンター前でオープンを待っている子どももいるほどです。寄港地や夕食時に夫婦2人の時間を過ごしたり、ワーケーションをする際にも便利。親もリラックスでき、子どもも楽しみながらさまざまな経験ができる貴重な機会になります。最後に~ダイヤモンド・プリンセスで体験したい3つのこと
ダイヤモンド・プリンセスに乗船したら、ぜひチャレンジしてほしい、筆者のおすすめの体験を3つご紹介します。<キャプテンズ・ウェルカム・パーティー>
プリンセス・クルーズの名物で、航海の無事を祈願する、グラスタワーが華やかなキャプテン主催のウェルカム・パーティー。最初の終日航海日に設定され、ドレスコードはフォーマル! おしゃれをして参加し、写真や記憶に残してくださいね。
<シャッフルボード>
船の定番スポーツ「シャッフルボード」。ディスク(円盤)をキューで押し出し、得点盤上の合計得点で競うもので、ちょっとカーリング的な要素もあり、年齢問わず楽しめます。ダイヤモンド・プリンセスにはシャッフルボードのコートがあり、大会なども開催され盛り上がるので、ぜひ船内新聞をチェックして、参加してみてください。
<アフタヌーン・ティー>
終日航海日などに開催される「アフタヌーン・ティー」。無料でセイボリー(サンドイッチやオードブルなど塩気のある食べ物)やスイーツなどが、薫り高い紅茶とともにいただけます。筆者のおすすめは「スコーン」。クロテッドクリームとジャムを添えると、最高~!です。 ダイヤモンド・プリンセスは、古き良きクルーズの文化を継承しつつ、サービスは時代に合わせて進化させるなど、クルーズデビューにもおすすめです。また30代~の比較的若い世代とも相性がいい船だと感じます。
2023年11月30日までは、2024年の早期割引を実施中(夏休みの8日間クルーズが12万3千円~)。早く申し込むと出発までのわくわく感も楽しめますので、検討してみてはいかが?
プリンセス・クルーズ