新NISA、つみたて投資枠で買うならどんな投信?
先日、「新NISAで買うなら、どんな株が良いか?」という記事を出しました。この記事では、非課税期間にうんと成長しそうな会社に投資をするのが良いと書きました。新NISAのつみたて投資枠で買うならどんな投信?
成長が期待できる企業を見分けるには「株を売る予定の時期」までに、業績が大きく伸びてそうな産業が良いと書きました。
たとえば、2030年に株を売るつもりなら、「いまはそんなに必要とされていないけれど、2030年までには需要が大きく伸びる(そして、いまのままでは供給がかなり足りない)」産業に注目するとよいでしょう。
新NISA、つみたて投資枠で買うなら何に重きを置けばいい?
とはいえ、この話は個別株の話です。投信の場合は、どうやって選ぶとよいでしょうか?新NISAのつみたて投資枠では、長期の積み立て・分散に適した投資信託に投資ができます。選べる主な投資先は「日本株投信」「米国株投信」「全世界株投信」「新興国株投信」の4つくらいです。
無難に運用したいのであれば「(1)なるべく広範囲に分散されていて、(2)信託手数料が安い投資信託を選ぶ」という2点に重きを置くとよいでしょう。
たとえば、1カ国に集中投資している投資信託よりは、多国間にわたって分散投資をしている投資信託のほうよいでしょう。上記4つの中で言えば「全世界株投信」がもっとも無難と言えるでしょう。
また、投資先が似ているのであれば、信託手数料が0.5%の投資信託よりは、0.2%の投資信託のほうが優れていることが期待できます(投資信託のリターンは、信託手数料が低いほど優れている傾向があります)。
投資の腕に自信がある場合は?
もちろん、ここまでの話は「無難に運用したい」方向けの話です。投資の腕に自信がある方であれば、自分なりにカスタマイズして投資先を決めてもよいでしょう。集中投資するときの判断基準は「成長性」と「割安性」の2点です。
理想は「成長性が高いのに、割安な投信」を選ぶことです。
成長性については、個別株を買うときと同じように「投信を売るタイミング」から逆算して、いまよりも成長していそうな国を考えるとよいでしょう。
たとえば、あなたがいま「日本企業は、2050年には世界的地位を確立していると思うけれど、まだまだ割安だ!」と考えるのであれば、日本株投信にウエートを置いてもよいかもしれません。
逆に、「成長性が低い、もしくは割高な投信」を選ぶことは、リスキーです。たとえば、あなたがいま「米国株は、成長性はあるけれど割高じゃないか?」と考えるのであれば、米国株のウエートを下げたほうがよいかもしれません。
まとめ
ここまでの話をまとめると、大事なポイントは2つです。◯無難に投資するなら、投資対象の広さと、手数料の安さを参考にする
◯積極的に投資するなら、成長性と、割安性を天秤にかけて重み付けを変える
なお、新NISAでは「成長投資枠」もあります。積極的な投資は成長投資枠への投資だけでも十分に間に合うでしょうから、両方をあわせて、バランス良く投資先を決めるとよいでしょう。
【関連記事をチェック!】
新NISA、買うならどんな株?