Q. 「かき氷のシロップはどれも同じ味」って本当ですか?
かき氷のシロップはどれも同じ味?
Q. 「かき氷のシロップはどれも同じ味だと聞きました。でも改めて食べてみても、イチゴ味はイチゴの味、メロン味はメロンの味がすると思います。本当に同じ味なのでしょうか?」
A. 本当です。香料と着色料の違いでその味を食べた「気分」になるだけです
高級かき氷店の手作り品などを除いて、一般的な市販のシロップは、実は基本的にどれも同じ味です。スーパーなどで市販されているかき氷用シロップの原材料を見てみてください。一般的な製品の場合、原材料は大体「果糖ぶどう糖液糖、香料、酸味料、着色料」の4つです。果糖ぶどう糖液糖は、液体の砂糖のようなもの。酸味料はフルーツ系の酸味を感じさせるために使用されていますが、すべての味に同じものが使われています。つまり、かき氷のシロップの味を決めているのは、香料と着色料なのです。
イチゴ味のシロップには、イチゴの香りがする香料。メロン味のシロップにはメロンの香りがする香料が添加されています。そのためそれぞれのシロップを口に入れると、イチゴやメロンの香りが鼻を抜けていき、イチゴやメロンを食べたような「気分」になるのです。
着色料も同様。イチゴ味のシロップは赤に着色。メロン味のシロップは緑に着色されていることで、その食材がシロップに含まれているような気分になります。味の違いは、実際の味だけでは決まらないというのは、面白いところですね。かき氷のシロップは、香り(香料)と色(着色料)で違いを楽しんでいるだけで、味そのものは実はどれも同じなのです。