食生活・栄養知識

Q. 「かき氷のシロップはどれも同じ味」って本当ですか?

【管理栄養士が解説】色とりどりのかき氷は、どの味にするか迷ってしまうもの。しかし「かき氷シロップの味は、実はどれも同じ味」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは本当なのか、解説します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

Q. 「かき氷のシロップはどれも同じ味」って本当ですか?

かき氷のシロップ、実はどれも同じ味って本当ですか?

かき氷のシロップはどれも同じ味?

お祭りなどでもさまざまな味のメニューが並び、家庭用の市販シロップなどもたくさんの種類があるかき氷。「実はどのシロップも同じ味」というのは本当なのか、嘘なのか、解説します。

Q. 「かき氷のシロップはどれも同じ味だと聞きました。でも改めて食べてみても、イチゴ味はイチゴの味、メロン味はメロンの味がすると思います。本当に同じ味なのでしょうか?」
 

A. 本当です。香料と着色料の違いでその味を食べた「気分」になるだけです

高級かき氷店の手作り品などを除いて、一般的な市販のシロップは、実は基本的にどれも同じ味です。

スーパーなどで市販されているかき氷用シロップの原材料を見てみてください。一般的な製品の場合、原材料は大体「果糖ぶどう糖液糖、香料、酸味料、着色料」の4つです。果糖ぶどう糖液糖は、液体の砂糖のようなもの。酸味料はフルーツ系の酸味を感じさせるために使用されていますが、すべての味に同じものが使われています。つまり、かき氷のシロップの味を決めているのは、香料と着色料なのです。

イチゴ味のシロップには、イチゴの香りがする香料。メロン味のシロップにはメロンの香りがする香料が添加されています。そのためそれぞれのシロップを口に入れると、イチゴやメロンの香りが鼻を抜けていき、イチゴやメロンを食べたような「気分」になるのです。

着色料も同様。イチゴ味のシロップは赤に着色。メロン味のシロップは緑に着色されていることで、その食材がシロップに含まれているような気分になります。味の違いは、実際の味だけでは決まらないというのは、面白いところですね。かき氷のシロップは、香り(香料)と色(着色料)で違いを楽しんでいるだけで、味そのものは実はどれも同じなのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます