日常でふと夫が発した言葉のどこが“地雷”なのか? 夫が妻に言いがちな「地雷ワード」の例をご紹介しながら、NGポイントや正しい伝え方を夫婦問題研究家・岡野あつこさんに聞きました。
【地雷ワード】よーし、今日は家族サービスしてやるかぁ!
私は毎日“サービス”してますが… 出典:『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』
平日も休日も変わらず休みもなく、家族のために尽くす日々である妻にとって、育児や家事はサービスではなく日常であり、当たり前のこと。恩着せがましさが見え隠れする“サービス”という言葉を使うことで、妻の地雷を踏んでいます。
この場面で、妻は夫の言葉にこう言い返したいと思っています。
【妻たちから夫へのひと言】「ありがとう!」とは絶対言わないのでよろしく
「サービス」という言葉には、家族への姿勢が表れています。「男=仕事」で「女=家事・育児」という古臭い価値観を前提とした夫の姿があり、「家族に無料奉仕をしてあげる」という上から目線もにじみ出ています。普段から家事・育児に積極的ではない夫が、たまに家族のために動こうとしているなら、本来はうれしい気持ちにもなる場面。しかし、「してやるから感謝しろ」と言いたげなサービス宣言をされると、かえって感謝したい気持ちが萎えていくものです。
【言い換えワード】今日はオレががんばるよ
妻が日々、家事・育児をがんばってくれていることに対する感謝の気持ちをまずは伝えたいところ。そのうえで、「今日は自分ががんばる」ということを宣言すれば、妻も夫に感謝したくなります。休日を家族で過ごす、家事や育児に時間を割くことはよいことですが、「してやる」ではなく、「当たり前のこと」ととらえたいですね。
妻がキレた最凶「地雷ワード」を、夫婦関係を見直すヒントに
『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』(監修:岡野あつこ/日本文芸社)
監修:岡野あつこさん
夫婦問題研究家、公認心理師、社会デザイン学MBA。目白短期大学非常勤講師。1991年の離婚相談室設立以来、相談件数4万件以上の夫婦カウンセリングのパイオニア。NPO日本家族問題相談連盟理事長。『ある日突然妻がいなくなった』(ベストブック)、『無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典』(日本文芸社)ほか。メディア出演多数、YouTube チャンネル「岡野あつこ チャンネル」運営。All About「離婚」ガイド。
【関連記事】