猫の障子破り対策1:こまめに猫の爪を切る
猫は古い爪を剥がし、爪を尖らせておくためや、引っ掻いたときの「バリバリ」という音が面白いという理由などで、障子を引っ掻きます。また、飼い主に構って欲しくて、わざと障子を引っ掻いているときがあります。猫の爪とぎは、習性なので止めさせることはできません。しかし、猫の爪をあらかじめ切って、短くしておけば、あまり障子に引っかからず、破れることも少ないでしょう。
しかし、猫は臆病で爪切りが苦手という場合もあり、なかなか爪切りができないという方も多くいます。猫が落ち着くタイミングを見計らって行いましょう。前足・後足の爪を一気に切ってしまおうとせず、片方ずつ4回に分けて行うなど、猫に極力ストレスがかからないようにしましょう。
または、近くの動物病院で爪を切ってもらうのもよいかもしれません。1回あたり500~1000円ぐらいかかりますが、獣医師さんの方が慣れているため、深爪になることもなく安心です。
猫の障子破り対策2:段ボールや麻布・麻ひもでできた爪とぎを置いておく
飼い猫が、障子の特定の場所を引っ掻いている場合は、そこがお気に入りの場所である可能性があります。爪で引っかき跡を残したり、皮脂腺から出るにおいを付けたりする「マーキング行動」をしているのかもしれません。そのようなときは、近くに代用品を置いてあげましょう。たとえば、段ボールや麻布・麻ひもでできた、猫用爪とぎなどがあります。障子以外に興味が移れば、障子破りがおさまる場合があります。
猫に破られた障子の張り替えにかかるお金
猫が障子を破らないよう対策を施しつつ、障子の張り替えもしましょう。その際、通常の障子紙よりも、強度のある障子紙を使うのがおすすめです。【プラスチック障子紙:1枚分が約800~1000円】
障子紙の両面をプラスチックで挟んであるもの、プラスチックの両面を障子紙で挟んだものがあります。プラスチックで挟んであるタイプは表面がツルツルしており、猫の爪が引っかからず、破れにくい仕様になっています。
一方、障子で挟んであるタイプは表面がザラっとしていますが、猫の爪が食い込むことはありません。どちらも、紫外線カット効果、冷暖房効果のアップが期待できます。
プラスチック障子紙の値段の目安は、ネット購入で長さ180㎝の障子1枚分が約800~1000円です。
プラスチックの障子紙を張り替えするときは、通常の障子よりも滑りがよいため、マスキングテープなどで、要所を固定してから、障子紙を伸ばしていくと、1人の作業でもうまく貼れます。
猫が爪とぎするのは、障子以外に「ふすま」や「壁紙」などがあります。ホームセンターには、素人でも簡単にできるふすまや壁紙の修理グッズがあります。業者に頼むほどでもない補修であれば、トライしてみるとよいのではないでしょうか。