25歳のときに10歳年上の職場の先輩と恋に落ち、10年間付き合って、つい最近別れたという女性に話を聞くことができた。
職場の先輩と10年の不倫愛。彼女はなぜ、関係を断ち切ったのか?
今思えば、我慢ばかりしていた
「長かったですね、この10年。私の人生はまだ続くけど、若くていい時期を無駄にしてしまったような気がします。でも一方で、あれほど好きな人に出会えたことは幸せだったとも思う。複雑です。まだ気持ちが整理できていないから」それでも、今別れなかったら自分の人生に対して申し訳ないと思ったし、愛情が憎悪に変わりつつあったから別れを決断したのだとミエさん(36歳)は言った。
「出会いは職場です。入社して3年たって部署が変わり、異動先にいたのが10歳年上のマサトさんでした。仕事は全部彼に教わりました。明るくて、部内のムードメーカーだった。残業が続くこともある部署だったんですが、いつでも彼が盛り上げてくれました。課長はことなかれ主義で、上の顔色ばかりうかがう人でしたが、彼はみんなに優しかったし、上司にも毅然と意見を言うタイプだったから好かれていましたね」
マサトさんはすでに結婚しており、ふたり目の子が産まれたばかりだった。既婚者との恋愛など考えたこともなかったミエさんだが、自分でも気づかないうちに彼に惹かれていった。
酔った勢いで大胆な行動を
「あるとき一緒に飲む機会があったんです。少し酔ったんでしょうね、私。まったく意図していなかったのに『マサトさんが好きです』と言ってしまった。蓋していた気持ちがいきなりあふれ出た感じでした。彼は困ったように『僕もミエさんが好きだけど、後輩としてだよ。僕は結婚しているから』って。それでも私、店を出てから彼の腕をつかんで離さなかった。あげく、気持ちが悪いふりをしてホテルに連れ込んだんです」ミエさんは笑った。心優しいマサトさんなら、そこで冷たい態度はとらないと信じていた。予想通り、マサトさんは彼女を寝かせて、水を飲ませてくれたり冷たいタオルを首に当ててくれたりした。その隙を狙って、彼女はマサトさんに抱きついた。
「一度だけでいい。そうしたら諦めるから。彼にそうささやき続けました。彼はダメだと言ったけど体は反応してた」
彼も欲求を抑え込めなかったのだろう。ふたりは関係を持った。一度だけの約束が二度になり、三度になるのは男女の必然。周りの目を気にしながらの関係は続いた。
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