また、記憶に新しいところでは、コロナ禍で陽性と判明し、買い物に出られなくなったときに、自宅に食料がなくて困った人も多くいました。いざというとき慌てないように、個人個人で食料を備蓄しておいたほうがいいでしょう。
今回は災害時にも活用できるおすすめのストック食材とその管理方法をご紹介します。
1. 炭水化物は必需品
▼簡単に食べられるパックご飯やレトルトのお粥 お米と水と火があればご飯は炊けますが、それでも時間をかけずに食事を摂れるパック入りのご飯やレトルトのお粥があると便利です。レトルトのお粥などは、温めずにそのままでも食べられるので常備しておくと安心です。▼意外に賞味期限が長い乾麺 パスタやそば、そうめんなどは意外と賞味期限が長く設定されているので、ストック食材として優秀です。中でもおすすめしたいのが、茹で時間が短いもの。手間がかからないという点も魅力ですし、災害時にカセットコンロのガスを使う時間が短くて済むのも助かります。
▼ご飯や麺に味を付けられるもの ご飯も麺類も、味を付けられるものがいくつかあると飽きません。ご飯に乗せるものや和えるもの、パスタにかけるソースなどさまざまなものがありますが、ご飯に和えるものをパスタに使ったり、パスタソースをご飯にかけたりすることも可能です。 また定番のレトルトカレーには、賞味期限が5年というものもあります。1つ買っておくと安心です。
2. お湯を入れるだけで食べられる食器不要のカップ麺
状況によっては食器を使うのが困難なケースがあります。そのときに活躍してくれるのがカップ麺のように食器を兼ねているものです。最近はお湯を注いでかき混ぜると食べられるご飯ものもあります。3. たんぱく質が豊富な缶詰
炭水化物だけでなく、たんぱく質をとることでパワーが出ます。たんぱく質となる肉や魚は、種類豊富な缶詰で常備しておくのがおすすめです。複数の種類の缶詰をを用意しておくと、飽きずに食べられていいでしょう。4. とにかく使える! 万能なめんつゆ
ご飯にも麺類にも、薄めればお吸い物にも使える万能調味料・めんつゆは、災害時にも大活躍してくれます。常に1本、ストックしておきましょう。5. 冬場は特にスープ類
寒い時期は特に、体を温めてくれるインスタントスープもあるといいでしょう。冷えた体に染み渡るはずです。6. 栄養があるゼリードリンク
災害時は栄養が偏ってしまうことがあります。また冒頭で述べたように、自分が体調不良で外出できないこともあるので、栄養があるゼリードリンクもストック食料の中に入れておくと安心です。「ローリングストック」は難しい……
さて、ここまでご紹介したストック食料は、実際にどのように管理するのがいいのでしょうか。「非常食をチェックしたら、数年前に賞味期限が切れていた」という話をよく聞きます。それを防ぐため、普段の食料を多めに買っておき、使ったら補充する「ローリングストック」という方法が提唱されています。
しかし筆者は、ローリングストックはよほど日々の管理をしっかりできる人でない限り、おすすめしていません。きちんと管理していないと「気が付いたら全部食べてしまっていた」「追加しているつもりだったのに必要なものがなかった」ということになりがちだからです。
無印良品のケース1つでできる備蓄食料管理法
筆者は今回ご紹介したような食材を無印良品の半透明のケースに入れ、パントリーの1番上に置き、年に2回(3月と9月)入れ替えています。その月になったら、ストックしていたものを日頃の食料を置く場所に入れ、まるまる新しいものをストック箱に入れるだけです。目に付くところに置いているので忘れることはなく、また日頃食べているようなものなので、消費するのも簡単です。今まで食料のストックがうまくできなかった方は、ぜひお試しください。